かふんしょう

花粉症

植物の花粉に対するアレルギー反応。症状として、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状が起こる。

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12人の医師がチェック 134回の改訂 最終更新: 2017.12.06

花粉症の基礎知識

POINT花粉症とは

花粉症とはアレルギー性結膜炎と、アレルギー性鼻炎をあわせた状態です。花粉症の原因としては2−4月のスギ花粉が最多ですが、季節によって種々の植物が原因になります。症状は目の充血やかゆみ、鼻のかゆみ、くしゃみ、鼻づまり、鼻水などです。診断は症状のみでつくことが多いですが、原因の特定のために血液検査を行うことがあります。治療は内服薬、目薬、点鼻薬などで行います。治療は一般内科や耳鼻科、眼科のクリニックで行うことができます。根治を目指す治療としては注射や舌下錠での免疫療法がありますが、副作用や長期間の定期通院が必要などの注意点があります。免疫療法を希望される場合は、医療機関に問い合わせてから受診しましょう。

花粉症について

  • 植物の花粉に対するアレルギー免疫反応によって、体が過剰な防御反応を起こして悪影響が生じてしまう状態反応
    • アレルギー反応を起こす部位は鼻や目
  • 原因となる花粉は季節によって異なる
    • 春の花粉の代表はスギ、ヒノキ
    • 夏の花粉の代表はイネ科(カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリなど)
    • 秋の花粉の代表はブタクサ、キク科のヨモギ、クワ科のカナムグラなど

花粉症の症状

  • 鼻の症状
    • くしゃみ:発作比較的急激に、症状が一定時間あらわれること。その後の時間経過や適切な治療によって、症状が無くなりやすいものを指すことが多い的にでて、なかなか止まらない
    • 鼻水:サラサラして水のような鼻水
    • 鼻づまり
    • 鼻のかゆみ
  • 目の症状
    • 目のかゆみ
    • 異物感:ゴロゴロする症状
    • 充血
    • なみだ目
  • のどの症状
    • のどのかゆみ
    • 痰のない咳
  • 皮膚の症状
  • その他
    • 眠気:鼻づまりで夜に眠れないことによる
    • 頭痛:鼻づまりによる呼吸障害

    • ・鼻水が喉に流れて咳が出る
      ・気道が花粉で過敏になって咳が出る

花粉症の検査・診断

  • 問診医師が、ある症状や病気についての経過を聞き、質問を繰り返すこと
    • 花粉症は鼻や目のアレルギー免疫反応によって、体が過剰な防御反応を起こして悪影響が生じてしまう状態症状が、一定の季節のみに見られる
    • 問診では、決まった季節に症状が出ているかを確認する
  • 視診
    • 症状のある部位を診察して、粘膜の変化を診察して診断する
  • 好酸球検査
    • アレルギーがあるかどうかを診断する検査
    • 花粉症の症状がある部位に好酸球がいるか調べる
    • 鼻水や目やにの好酸球を調べる
  • 何のアレルギーかを調べる検査
    • アレルゲンアレルギー反応を起こす原因になる物質のこと。代表的なものは、ダニ、ハウスダスト、花粉、そば、卵、金属などを調べることで、その花粉が飛ぶ時期に重点的に治療ができる
      ・皮膚テスト(皮内テスト、スクラッチテストアレルギー反応を出す物質(アレルゲン)をつけた専用の針を皮膚にこすりつけて、皮膚の変化を調べる検査
      ・血清特異的その病気(や状態)に固有、もしくは特徴的であること。他の病気等では見られにくいということIgE検査

花粉症の治療法

  • 薬物治療
    • 花粉症の症状が少しでも出たら内服を開始する
    • 症状が強い場合は、数種類の薬を組み合わせて使用する
      内服薬飲み薬のこと:抗ヒスタミンアレルギー症状の原因となる物質の一つ。炎症により血液中のヒスタミンが増加して、かゆみなどを引き起こす薬、抗ロイコトリエン薬など
      点鼻薬液状の薬で、鼻から入れて使用するためのもの:鼻噴霧用ステロイド薬副腎で作られるホルモンの1つ。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症や免疫反応を抑えることができるため、様々な病気の治療で用いられているなど
      点眼薬目薬のこと:抗ヒスタミン薬、ステロイド副腎で作られるホルモンの1つ。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症や免疫反応を抑えることができるため、様々な病気の治療で用いられている点眼薬など
    • 病院での処方薬と同じ主成分の市販薬もあるので、すぐに病院に行けない時などに利用しても良い

  • 手術治療
    • 局所麻酔で行うレーザー治療
      ・花粉症によって腫れた鼻粘膜を収縮させる治療方法
      ・鼻づまりに効果的
    • 全身麻酔局所麻酔に対して、眠って意識が完全になくなってしまう麻酔のこと。寝ている間は呼吸が止まってしまうため人工呼吸器を使用する必要があるで行う鼻の手術
      ・鼻の粘膜を切り取って縮小させる手術
      ・鼻水を出す神経を切断する手術

  • 感作生体がある物質と接触した時に、その物質を生体へのアレルゲン(抗原)として認識するようになること。アレルギーが起きる前に必ず必要な準備段階治療
    • アレルギー免疫反応によって、体が過剰な防御反応を起こして悪影響が生じてしまう状態を根本的に治すことができる治療方法
    • アレルゲンアレルギー反応を起こす原因になる物質のこと。代表的なものは、ダニ、ハウスダスト、花粉、そば、卵、金属など免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患療法とも言う
    • アレルギーの原因となっているアレルゲンを少しずつ体に入れて、慣らしてアレルギーが起こりにくくする治療 
    • 減感作治療の種類
      ・皮下免疫療法:注射で行う
      ・舌下免疫療法:舌の下へ薬剤を投与して行う
    • 舌下免疫療法で治療可能なアレルゲンはスギとダニのみ

  • セルフケア
    • 花粉症の症状を軽くするために、花粉との接触を避けることが重要
      ・外出時にマスク、ゴーグルなどを使用する
      ・コンタクトをしていると花粉が付着しやすいので、できれば避ける
      ・飛散が多い時期には布団や洗濯物の外干しを避ける
      ・帰宅時に、衣服や髪をよく払ってから部屋に入る

花粉症に関連する治療薬

抗ヒスタミン薬(内服薬・注射剤)

  • 抗ヒスタミン作用によりアレルギー反応を抑え蕁麻疹、花粉症、喘息などによる皮膚の腫れや痒み、鼻づまり、咳などの症状を改善する薬
    • 蕁麻疹、皮膚炎、アレルギー性鼻炎、喘息などでは何らかの原因によって体内でアレルギー反応が起こり症状があらわれる
    • 体内のアレルギー反応を引き起こす物質にヒスタミンがある
    • 本剤は抗ヒスタミン作用により、アレルギー反応を抑える
  • 抗ヒスタミン作用に加え、他の作用によってもアレルギー反応を抑える薬剤もある
抗ヒスタミン薬(内服薬・注射剤)についてもっと詳しく

花粉症の経過と病院探しのポイント

花粉症かなと感じている方

花粉症は、アレルギー性結膜炎アレルギー性鼻炎を合わせた概念です。目の充血やかゆみ、鼻水といった症状がみられます。このような症状があって花粉症の診察を希望される方は内科のクリニックでの受診をお勧めします。アレルギー免疫反応によって、体が過剰な防御反応を起こして悪影響が生じてしまう状態科のクリニックでももちろん良いのですが、花粉症であれば内科クリニックで幅広く対応可能です。アレルギーの原因を調べたい場合や、詳細は後述しますが舌下免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患療法と呼ばれる根治療法を検討している場合はアレルギー科のクリニックが良いでしょう。

花粉症の診断は問診医師が、ある症状や病気についての経過を聞き、質問を繰り返すことと診察で行います。それ以外に、特にアレルギーの原因物質を確認するためには血液検査を行いますが、検査の正確性が必ずしも高くないため、花粉症であるというだけで行われることは少ないです。最も多いのは2-4月のスギ花粉ですが、それ以外にも様々な花粉があります。

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花粉症でお困りの方

点眼薬目薬のこと(目薬)、点鼻薬液状の薬で、鼻から入れて使用するためのもの内服薬飲み薬のことアレルギー免疫反応によって、体が過剰な防御反応を起こして悪影響が生じてしまう状態症状を抑えるのが基本的な治療です。

根治を目指す治療として、舌下免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患療法があります。口の中に含んでしばらくしたら飲み込む液体の薬です。こちらは治療が完了するまでに3-5年かかること、その間通院を続けなければならないことなど、様々な注意点があります。治療開始の前にアレルギー専門医から十分に説明を受ける必要があります。すべての医療機関でこの治療を行っているわけではありませんから、舌下免疫療法に対応しているかどうかを問い合わせて確認の上で、医療機関を受診すると良いでしょう。

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