しんしゅつせいちゅうじえん
滲出性中耳炎
急性中耳炎が治りきらず、中耳に滲出液という液体たまっている状態。
8人の医師がチェック 78回の改訂 最終更新: 2017.12.06

滲出性中耳炎の基礎知識

POINT 滲出性中耳炎とは

鼓膜の奥の中耳と鼻をつなぐ耳管の働きが低下して、中耳に浸出液が溜まる病気です。急性中耳炎後の小児に多い病気ですが、高齢者でもみられます。症状は難聴や耳のつまった感じで、痛みはありません。鼓膜の診察で診断がつきますが、必要に応じて、聴力検査や、鼓膜の動きを調べるティンパノメトリー検査を行います。原因はアレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎、鼻の奥にある上咽頭腫瘍などがあるため、鼻から細いカメラを入れて確認したり、画像検査を追加します。小児では自然に治ることが多いため、経過をみます。アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎がある場合はその治療を行います。3ヶ月経過しても中等度の難聴がある場合は手術も選択肢の1つになります。手術は鼓膜に小さな穴をあけたり、鼓膜に小さな穴のあいたチューブを入れます。お子さんで聞き返しが多い場合や、成人でも聴こえが悪くなったと感じる場合は耳鼻咽喉科に受診して診察をおすすめします。

滲出性中耳炎について

  • 鼓膜の奥にある中耳に、液体がたまっている状態
    • 耳管の働きが低下し、中耳に滲出液(中耳腔の細胞内から滲みでてくる炎症性の液体)が溜まることによって炎症が起こる
    • 急性中耳炎などが治りきらず、起こることもある
  • 3-10歳頃までに多くみられる

滲出性中耳炎の症状

  • 主な症状
    • 耳が聞こえづらい(難聴
    • 耳がつまったような感覚(耳閉感)
  • 熱や痛みなどは起こらない
  • 大人では片側のみにできる事もあるが、子どもの場合、ほとんどが両側にできる

滲出性中耳炎の検査・診断

  • 耳鏡検査:鼓膜の外から中耳を観察する
  • ティンパノメトリー:鼓膜の状態を確認する
  • 聴力検査:耳の聞こえ度合いを調べる
  • 鼻炎、副鼻腔炎の有無を調べる検査
    • レントゲン炎症の有無を調べる
    • 血液検査:炎症の程度を調べる

滲出性中耳炎の治療法

  • 原因となっている病気(アレルギー性鼻炎や急性鼻炎など)の治療が中心
    • アレルギー性鼻炎に対して抗ヒスタミン薬、ステロイド薬の内服または点鼻など
    • 感染が原因の場合には抗菌薬
    • 対症療法として去痰薬など
  • 3か月経過しても改善しない場合
    • 鼓膜切開(鼓膜を切開し、中耳内の液体を排出する)
    • 鼓膜チューブの留置(中耳腔内の通気性をよくする)
  • 小児の場合、軽い難聴でも、言葉を覚えたり知識を得るのに影響するため、耳が聞こえづらいと思ったら早期の検査が必要


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