紫外線障害(日焼け)の基礎知識
POINT 紫外線障害(日焼け)とは
太陽光に含まれる紫外線による皮膚や眼の障害です。紫外線の影響が及ぶ部位としては皮膚が有名ですが、眼にも障害を起こします。眼に紫外線障害が起こると、角膜炎や結膜炎を起こし、白内障の発症にも関連していると考えられています。一方、皮膚に起きた障害はいわゆる「日焼け」です。発赤や脱毛などが起こります。長期に強い紫外線を浴びると皮膚がんの危険性が上昇することも知られています。診断は問診と診察によって行われ、治療では眼には点眼薬、皮膚には痛みやかゆみを和らげる塗り薬が用いられます。症状が重い場合にはステロイドが使われることがあります。予防にはサングラスや日焼け止めのクリーム、衣服による保護が有効です。紫外線障害でお困りの人は皮膚科や眼科を受診してください。
紫外線障害(日焼け)について
- 紫外線を原因とした眼や皮膚の障害
- 皮膚に起きたものは、いわゆる「日焼け」のことを指す
紫外線障害(日焼け)の症状
紫外線障害(日焼け)の検査・診断
紫外線障害(日焼け)の治療法
- 主な治療
- 紫外線を浴びないようにすることが最も重要
- 眼障害や皮膚障害は
対症療法 が中心となる点眼薬 、痛み止め、かゆみ止めを用いる
炎症 が強い場合にはステロイド薬 の塗り薬を用いることもある
- 予防、再発予防方法
- サングラスや日焼け止めクリームの使用
- 長袖・長ズボンを着るようにする
紫外線障害(日焼け)の経過と病院探しのポイント
紫外線障害(日焼け)でお困りの方
紫外線障害は、皮膚の日焼けと眼の障害(雪目とも呼ばれます)を合わせた表現です。症状が強くてご心配な方は皮膚科、または眼科のクリニックでの受診をお勧めします。軽症の場合はいずれも、受診せずに自然経過で症状が治まるのを待つのも一つの手段です。
紫外線障害の診断は診察で行います。レントゲンやCTなどの画像検査で紫外線障害を診断することはできません。
紫外線障害の診断がついた後の治療は、すでにある程度決まったものがあります。治療の観点から、特殊な医療機関(大学病院など)を選んで受診しなければならないということはありません。クリニックでも病院でも、治療方針に差がつきにくい病気の一つです。紫外線障害の治療は、痛み止めやかゆみ止め、目薬などの対症療法です。炎症が強い場合にはステロイド薬などの内服をすることもあります。
通常の日焼けであれば様子を見ても問題ありませんが、水ぶくれになったり出血したりしたような場合には、跡を残さないように皮膚科を受診するのも良いかもしれません。