ちつかんじだしょう
腟カンジダ症
腟の中にいるカンジダ菌が増殖し、おりもの異常・かゆみ等の不快な症状をおこす病気
8人の医師がチェック 116回の改訂 最終更新: 2018.06.06

腟カンジダ症の基礎知識

POINT 腟カンジダ症とは

カンジダという真菌(カビ)が膣の中で増殖し感染を起こす病気です。本来カンジダは皮膚や膣内・口腔内に常在菌として存在しているのですが、免疫やホルモンのバランスが乱れた時に感染を起こします。膣カンジダ症の主な症状は、膣及び周辺のかゆみや違和感・白いおりものが増える・排尿時の痛み・性交時の痛みなどになります。 感染が起こっている部位の分泌液などを細菌検査(塗抹検査・培養検査)して診断します。治療は抗真菌薬の塗り薬やクリームを使用することがほとんどですが、重症の場合は飲み薬を使う場合もあります。膣カンジダ症が心配な人や治療したい人は、感染症内科や産婦人科を受診して下さい。

腟カンジダ症について

  • 腟の中にいるカンジダという真菌(カビ)が増殖し、おりもの異常やかゆみ等の不快な症状を起こす病気
    • 本来カンジダは健康な女性の皮膚や口の中、腟などに常在菌として存在しているが、感染を起こすことはない
    • 免疫力の低下やホルモンバランスの変化によって感染が引き起こされる
  • 主な原因
    • 免疫力の低下(ストロイド使用やストレスやエイズ患者、免疫抑制療法の患者など)
    • ホルモンの変化(生理前)
    • 抗菌薬の使用
    • 妊娠
    • 服装(湿ったり、きつい下着)
    • 糖尿病
    • ガンの治療
  • 女性の約20%が経験する女性特有の病気

腟カンジダ症の症状

  • 主な症状
    • 腟およびその周辺のかゆみ
    • 酒かす様のおりもの(白くぼろぼろとしたようなおりもの)
    • 腟のヒリヒリ、刺激、熱感
    • 腟の外部皮膚(外陰)の発疹や赤み
    • 排尿時の痛み
    • 性交時の痛み

腟カンジダ症の検査・診断

  • 症状、おりものの状態、菌の検出により総合的に診断する
    • 菌の検出に必要な検査
      生検:おりものに菌がないか調べる
       ・顕微鏡で観察し、菌体を検出する
      細菌検査:おりものに菌がないか調べる
       ・おりものを培養し、菌体を検出する
  • 症状が似ている以下の疾患との区別に注意する必要がある

腟カンジダ症の治療法

  • 真菌薬を使ってカンジダを殺す
    • 抗真菌薬(イミダゾール系)を約1週間使用する
      ・腟錠と同時に、外陰部に塗る軟膏やクリームを使う
      ・効果が不十分な場合は、さらに1週間使用する
    • ステロイド軟膏の使用は禁止
  • 難治性の場合
    • 原因をつきとめた上で、飲み薬の抗真菌薬が用いられることもある
      ・妊婦の場合は、飲み薬は使用しないようにする
  • 予防、再発防止方法
    • 通気性の良い綿の下着や、なるべくゆったりした洋服を着る
    • 濡れた水着や湿った衣類は長く着用しつづけない
    • 生理中以外のナプキン使用は、マメに交換する
  • 長期的な経過
    • 性交によって感染することもあるので、パートナーが感染していないか検査し、性交時にはコンドームを着用するよう心がける
  • 決められた治療期間を過ぎたにもかかわらず、培養の検査で検出されたとしても、症状がなくなっていれば治癒したと考える
    • 常在菌まで全て駆逐する必要はない

腟カンジダ症に関連する治療薬

抗真菌薬(膣錠)

  • 抗真菌作用により真菌の一種であるカンジダの増殖を抑える抗真菌薬の膣錠(外用薬)
    • 膣カンジダ症は膣内のカンジダという真菌(カビ)が増殖し、おりもの異常や痒みなどがあらわれる
    • 真菌は細胞膜により覆われていて、これがないと真菌は生きていけない
    • 本剤は真菌の細胞膜を障害することにより抗真菌作用をあらわす
  • 製剤や薬剤の規格によって使用方法が異なる場合があり適切な使用方法の理解などが必要となる
抗真菌薬(膣錠)についてもっと詳しく

腟カンジダ症のタグ

腟カンジダ症に関わるからだの部位

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