急性大動脈解離に関して知っておいて欲しいこと
聞き慣れないかもしれませんが、急性大動脈解離は命に関わる病気です。このページは、急性大動脈解離について、知っておくとよい知識をまとめています。
1. 急性大動脈解離は一刻を争う病気である
急性大動脈解離は命に関わる重篤な病気です。急性大動脈解離を起こした人のうち61%が病院に到着する前に亡くなっていたとする報告があり、救命が難しい病気と言えます。命を救うために
2. 急性大動脈解離の手術の成功率はどのくらいか
手術が行われたスタンフォードA型の人の在院死亡率は10%前後という報告があります。反対の見方をすると、90%前後の人が手術に成功していることになります。
手術の成功率は高いと考えられますが、以下の
- 80歳以上の人
- 手術前に
ショック 状態となった人 虚血 状態になった臓器がある人- 手術前に脳に障害が現れた人
これらに当てはまる人では手術を行ったとしても、死亡率が80%を超えるという報告があります。また別の報告では、腎臓や腸などが虚血状態(血流が不十分な状態)となった人は30-50%の確率で術後早期に死亡すると指摘されています。そのため、これらの条件に当てはまる人には手術による効果と危険性を鑑みて、手術ではなく内科治療を優先することがあります。
3. 急性大動脈解離の予防について
急性大動脈解離を予防をする方法は確立されてはいません。しかし、大動脈解離を起こしやすい要因はいくつかわかっているので、これらへの注意が予防につながる可能性があります。
【大動脈解離の主な要因】
- 先天的な要因
- マルファン症候群(FBN1遺伝子の異常)
- ロイス・ディーツ症候群(TGFBR1またはTGFBR2遺伝子の異常)
- 血管型エーラス・ダンロス症候群(COL3A1遺伝子の異常)
- A
CT A2遺伝子異常
例えば、先天的な要因を持つ人であれば定期的に受診をし、血管の状態確認することが予防に繋がる可能性があります。病状は一人ひとりで異なるので、詳しくはお医者さんに相談してみてください。また、高血圧症や糖尿病、脂質異常症など多くの人が抱える持病も急性大動脈解離の要因と考えられています。当てはまる人はきちんと治療をして、検査の値を正常範囲内に抑えるようにしてください。
4. 急性大動脈解離を経験した人が気をつけるべきこと

急性大動脈解離を経験した人は日常生活で気をつけることがいくつかあります。まず、喫煙している人は直ちに禁煙をしてください。また、持病のコントロールができていない人はきちんと治療をし、
また、手術・内科治療に問わず、大動脈解離を経験した人は、急激な血圧上昇を招く行動は避ける必要があります。急激な血圧上昇は解離を再発させることにも繋がりかねないからです。
【血圧の急上昇を招く行動】
- 暴飲暴食
- 排便時のいきみ
- 長湯
- 身体を冷やすこと
- 長時間の激しい運動や労務
ここに記載したもの以外でもお医者さんから注意事項がいくつか上がるかもしれませんが、いずれもきちんと守るようにしてください。
参考文献