とっぱつせいなんちょう
突発性難聴
原因不明に突然片方の耳が聞こえなくなる病気。約2/3の人は回復するが、1/3の人は耳が聴こえないままになってしまう
15人の医師がチェック 142回の改訂 最終更新: 2017.12.06

突発性難聴の基礎知識

突発性難聴について

  • あるとき突然片方の耳が聞こえなくなる病気
  • 原因としてウイルス感染や血流不良など諸説あるが、はっきりしていない
  • 日本におよそ3-4万人程度の患者がいるといわれている
    • 40-50代の患者が多いと言われているが近年では若年者(10代や20代)の発症も増えている

突発性難聴の症状

  • ある瞬間から突然片方の耳が聞こえづらくなる
    • 完全に聞こえなくなる場合もあれば、聞こえづらくなるだけの場合もある
  • めまい、耳鳴り、耳のつまった感じ(耳閉感)が一緒に起こることもある
  • 症状がすぐに回復することは少ない

突発性難聴の検査・診断

  • 主な検査
    • 耳鏡検査:耳鏡を使って、外耳や鼓膜の状態を調べる
    • 聴力検査:耳の聞こえ具合を調べる
      ・耳が聞こえなくなる他の病気でないことを確認して診断する
  • 必要に応じて行う検査
    • 頭部MRI検査などの画像検査を行い、聴神経腫瘍など他の病気がないかを調べる

突発性難聴の治療法

  • 特効薬はなく安静が基本的な治療法となる
    • 場合によっては、以下の薬が使用される
      ステロイド薬(最も効果が期待できる)
      抗凝固薬
      ビタミン
      ・プロスタグランジン製剤(血流を改善する目的)
      ・ATP(内耳の機能改善作用があるといわれている)
      ・薬を直接耳の奥へ入れる治療法もあるが効果は証明されていない
  • およそ1/3の人が元通りに回復し、1/3の人は軽い聞こえづらさが残り、1/3の人は回復しないと言われている
    • 早く治療を開始するほど回復の可能性が高いため、発症後2週間以内の治療開始が望ましい
    • めまいを伴う場合は、聴力が回復しないことが多い

突発性難聴の経過と病院探しのポイント

突発性難聴が心配な方

突発性難聴では、突然起こる片側の難聴が特徴的です。めまい、耳鳴り、耳のつまった感じが起こることもあり、症状はすぐには回復しません。40-50代の方に見られやすい病気です。

ご自身が突発性難聴でないかと心配になった時、最初に受診するのは耳鼻科(耳鼻咽喉科)になります。突発性難聴にはある一定の決められた治療法があります。しっかりと診断をつけ、決められた治療法を行えば、総合病院だけでなく、クリニックでも十分治療可能な病気です。

突発性難聴の診断は、問診、診察、耳鼻科的検査が基本です。耳鼻科検査には、器具を使って耳の鼓膜を見たり、聴力を調べたりする検査があります。場合によっては、他のめまいの原因となる病気を調べるために、頭部MRI検査という特殊な画像検査を行う必要もありますが、その場合はクリニックから専門施設への紹介するシステムがあります。今ままでの経過と合わせて診療情報提供書(紹介状)を依頼しましょう。

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突発性難聴でお困りの方

突発性難聴の基本治療は、ステロイド剤を中心とした薬剤による治療です。手術が必要な病気ではなく、正しく診断がつけば、どのような施設でも基本的には治療可能です。また、めまいが症状の中心となっている場合は見逃されることもあり得るため、耳が聞こえづらくなっていることをきちんと医師に伝えましょう。

突発性難聴は耳が聞こえなくなることもある怖い病気です。そして治療を早く行えば、改善する可能性が高い病気であるため、ご自身がおかしいと感じたらすぐに医療機関を受診することが大切です。片側の突然の聞こえづらさを感じたらすぐに受診されてください。

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