いとうしけんさ、いばりうむけんさ
胃透視検査、胃バリウム検査
1人の医師がチェック 1回の改訂 最終更新: 2025.09.24

検査部位

胃、十二指腸、食道

対象疾患

胃がん食道がん胃潰瘍十二指腸潰瘍胃ポリープ、胃炎 など

概要

透視検査とは、通常のX線検査レントゲン検査)ではわかりづらい身体の部分を見るために、バリウムなどの造影剤を用いた状態でX線を照射して撮影する検査です。透視検査ではさまざまな部位を調べることができますが、中でも胃透視検査は胃や十二指腸、食道を調べる検査です。
胃透視検査は健康診断でも行われることが多く、通称「バリウム検査」と呼ばれるものです。バリウムを飲み、身体を縦横に回転させることで胃全体にバリウムを行き渡らせて、さまざまな方向から胃を撮影していきます。胃の形態の変化や病変を見つけるのに有用な検査です。

メリット

  • 胃カメラより費用がかからない
  • 胃カメラよりも吐き気などの身体の負担が少ない
  • 検査時間が短い

デメリット

  • 放射線を用いるため被ばくする
  • バリウムや発泡剤などを用いるために胃腸に負担がかかる
  • 早期のがんだと異常が分かりにくい

詳細

通常のX線検査(レントゲン検査)ではX線を身体に当てて身体の中を撮影しますが、この検査では胃などの消化管はわかりづらいです。そこで、バリウムなどの造影剤を用いて撮影をするのが透視検査です。造影剤はX線を透過しないため、造影剤の存在する部分はX線で撮影すると白く映し出されます。この性質を利用して、造影剤を用いた状態でX線を照射して撮影することで、通常のX線検査(レントゲン検査)では見えづらい身体の部分を見ることができます。
胃透視検査は健康診断でも行われることが多く、通称「バリウム検査」と呼ばれています。胃透視検査ではバリウムを飲み、身体を縦横に回転させることで胃全体にバリウムを行き渡らせて、さまざまな方向から胃を撮影していきます。胃の形態の変化や病変を見つけるのに有用な検査です。

検査の流れ

  1. 前日の夜から(例:前日の21時から)検査前まで、飲食を避けるようにする
  2. 検査前に、胃の運動を抑えるための薬を筋肉注射する
  3. 胃を膨らませるために発泡剤を飲む。ゲップをしたくなるが我慢するのがポイント
  4. バリウムを飲む(例:およそ150mL)
  5. 検査台の上で数回、身体を回転することによってバリウムが胃全体の粘膜に行き渡るようになる
  6. 検査台が上下左右に動いて、さまざまな方向から胃を撮影する。検査技師の指示に従って、身体を動かしていく
  7. 10-15分ほどで検査終了。検査後にはバリウムの排出を促すための下剤が渡されるので、多めの水分をとりつつ下剤を服用する

検査を受ける際の注意点

  • 胃の中に食べ物があるとわかりにくくなるため、前日の夜から(例:21時から)食事を控えるようにしてください。
  • 検査前に筋肉注射する胃の運動を抑えるための薬(ブスコパン、グルカゴン)によって撮影しやすくなり、バリウムがすぐに流れてしまうのを防ぐことができます。一方で、薬を飲んだあとは少し目が見えづらくなることがあるので、車での来院は控えるようにしてください。また、緑内障前立腺肥大、心臓病、糖尿病などがある人は、これらの薬を使用できないことがあります。薬を使用できない場合は注射なしで検査することになります。
  • 発泡剤は胃を膨らませるためのものです。ゲップをしてしまうと十分に胃が膨らまなくなってしまうので、唾を飲み込むなどして、できるだけ我慢するようにしてください。
  • バリウムはドロドロしていて飲みにくいですが、少しずつ飲むよりも一気に飲むことで気持ち悪さを軽減することができます。
  • 検査台は上下左右、時には逆さまになることもあります。痛いときや苦しいときは検査技師に遠慮なく声をかけてください。
  • 検査後は、バリウムの排出を促すために下剤を飲み、水分を多く摂るようにしましょう。アルコールは便を固くしてしまう恐れがあるので、しっかりと便が出るまでは控えるようにしてください。
  • バリウム使用後のアレルギー症状(じんましんなど)が出た場合は、すぐに医療者に伝えてください。
  • 妊婦や妊娠の可能性がある人が透視検査を受けるときには、可否を慎重に判断したほうが良いかもしれません。該当する人は受ける前に必ず医師に相談してください。