しょくどうけいしつ

食道憩室

食道の一部が、外側に突出した状態。ほとんどが無症状であり、偶然見つけられることが多い

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3人の医師がチェック 98回の改訂 最終更新: 2017.08.04

食道憩室の基礎知識

食道憩室について

  • 食道の一部が、ポケット状に外側に飛び出した状態
    • 食道の動きの異常によって食道内圧が高まり、押し出されてふくらむことが原因と考えられている
    • 元々食道の壁が一部弱くなっていることも原因と考えられる
    • 食道周囲の組織の炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出る癒着皮膚や体内の組織同士が炎症のためにくっついてしまうことが原因で引っ張られてできることもある
  • ほとんどが無症状であり、偶然見つけられることが多い

食道憩室の症状

  • 初期のほとんどの場合が無症状
  • 以下の様な症状が出ることもある
    • 飲み込む際の異物感や痛み
    • 胸痛
    • 食物の逆流
  • 感染を起こすと憩室炎を起こす

食道憩室の検査・診断

  • 上部消化管造影検査造影剤を飲んだ上で、X線(レントゲン)で食道や胃、十二指腸の状態を調べる検査:食道の動きを調べる
  • 胃カメラ口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれる上部消化管内視鏡検査口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれる):食道の形や粘膜の様子を目視する
  • 喉頭ファイバー細く柔らかい内視鏡を鼻の穴から入れて、咽頭や喉頭を観察する検査:食道にポケット状に外側に飛び出したものがないか調べる

食道憩室の治療法

  • 小さいものに対しては治療の必要性は低い
    • まれに手術を行うこともある
  • 健診などで、偶然に見つかった場合は特に治療を行わず様子を見ることが多い
  • 憩室炎を起こしている場合は抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないを使用する

食道憩室の経過と病院探しのポイント

食道憩室でお困りの方

食道憩室は、特に症状が出ないまま健康診断の胃カメラ口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれるやバリウム検査で見つかるケースが多いでしょう。症状がなければ治療は不要です。そのままにしていても変化がないか、大きくなるにしても時間をかけて徐々にですので、手術による入院やリスクなどのデメリットの方が大きいと考えられます。

食道憩室のある方では、食道から胃に落ちずに憩室の中に食物が留まってしまうことがあります。横になった際などにこの食物が、食道からのどまで上がってきて、まれですが誤嚥性肺炎の原因になることがあります。とても症状が強い場合には手術を行いますが、その際には消化器外科、食道外科、胸部外科など、病院ごとに担当となる科はさまざまです。普段からかかりつけの医師に相談をして、入院の時期や入院先を一緒にお決めになることをお勧めします。

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