女性の高血圧にも効果が?週に5食のヨーグルト
血圧は食生活に影響を受けます。さまざまな食品の関与が研究されていますが、ヨーグルトの消費量による違いが、長期的なデータの解析から報告されました。
◆ヨーグルトと高血圧の関係は?
ここで紹介する研究は、アメリカで女性を対象に行われた長期追跡調査のデータを解析したものです。
研究班は、2件の追跡研究(NHSとNHS II)のデータを使い、18年間から30年間にわたる追跡期間のうちで、食品ごとの消費量と、高血圧が
ヨーグルトの消費量と高血圧に統計的な関連が見られるかが解析されました。
◆週5食で高血圧が少ない
次の結果が得られました。
年齢、人種、高血圧の家族歴、身体活動、エネルギー、総タンパク質摂取量、果物・野菜摂取量、牛乳摂取量、チーズ摂取量で調整したのち、週5食以上のヨーグルトを消費する女性は(月あたり消費量が0から1.0食の人と比べて)、高血圧のリスクが統計的に
有意 に、NHSでは23%(95%信頼区間0.70-0.84)、NHS IIでは17%(95%信頼区間0.77-0.90)減少したが、HPFSコホートの男性は実質的にリスク減少がなかった。
週当たり5食以上のヨーグルトを食べる女性では、高血圧の発生が少なくなっていました。NHSのデータでは高血圧が23%少なく、NHS IIのデータでは高血圧が17%少ないと見られました。
男性を対象にした別のデータでは、関連が見られませんでした。
ヨーグルトと健康の関係については、特に腸内
執筆者
Abstract P169: Long-term Yogurt Intake is Associated with a Lower Risk of High Blood Pressure in Middle-aged Nurses and Health Professionals.
Circulation. 2016.
http://circ.ahajournals.org/content/133/Suppl_1/AP169.abstract※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。