ヨーグルトと低脂肪牛乳でメタボ予防

乳製品を取りすぎると太る、というイメージを持たれている方が多いかもしれません。今回の研究では、ヨーグルトや低脂肪牛乳といった乳製品の摂取量とメタボリックシンドロームの関連を検証しました。
◆乳製品の摂取量とメタボの関連を検証
今回の研究は、メタボではない1,868人を最大7年間追跡調査し、乳製品の摂取量とメタボの関連を検証しました。
◆ヨーグルトと低脂肪牛乳がメタボの危険性を低くする
以下の結果が得られました。
多変量調整モデルにおいて、乳製品の消費量における三分位の極値同士の比較について、メタボリックシンドロームのハザード比(95%信頼区間)は、低脂肪乳製品では0.72(0.61-0.86)、低脂肪ヨーグルトでは0.73(0.62-0.86)、全脂肪ヨーグルトでは0.78(0.66-0.92)、低脂肪牛乳では0.80(0.67-0.95)であった。
チーズに関するハザード比は1.31(1.10-1.56)であった。
乳製品のうち、ヨーグルトと低脂肪牛乳を多く摂っている人は、メタボになる危険性が低いという結果でした。一方、チーズを多く摂る人はメタボになる危険性が高かったと報告されていました。
メタボリックシンドロームは様々な病気につながるため、食習慣や運動習慣に気をつける必要があります。その際、ヨーグルトや低脂肪牛乳を多く摂ることで、メタボリックシンドローム予防になる可能性があるかもしれません。
執筆者
Consumption of Yogurt, Low-Fat Milk, and Other Low-Fat Dairy Products Is Associated with Lower Risk of Metabolic Syndrome Incidence in an Elderly Mediterranean Population.
J Nutr. 2015 Oct
[PMID: 26290009]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。