2016.01.27 | ニュース

運動は薬の代わりになる?

339,274人のデータを集計調査
from British journal of sports medicine
運動は薬の代わりになる?の写真
(C) laufer- Fotolia.com

脳卒中や心不全などを発症すると、身体機能や体力が低下することが知られています。退院してからも体力回復のために、運動を継続している方は多いと思います。今回は、運動がどのような影響があるかについての研究報告がありました。

◆脳卒中、心不全の治療効果で比較

今回は16の研究論文をまとめ、運動が治療効果としてどのように関与しているか検証しました。脳卒中虚血性心疾患心不全糖尿病の治療をしている対象者339,274人のデータが得られました。

 

◆運動は脳卒中の再発を防ぐが心不全には利尿薬のほうが効く

次の結果が得られました。

脳卒中患者に対しては、身体活動による介入は、薬剤だけの治療よりもより効果的であった(オッズ比;運動vs.抗凝固薬 0.09, 95%信用区間0.01~0.70, 運動vs.抗血小板薬0.10、95%信用区間0.01~0.62)。心不全の患者に対しては利尿薬が効果的であった(運動vs.利尿薬4.11, 95%信用区間1.17~24.76)。

運動は脳卒中の再発予防に薬よりも効果的であり、利尿薬は運動よりも心不全の治療に効果的であったとの結果でした。

また、虚血性心疾患糖尿病の治療においては、運動とお薬の効果は同等であったとの報告もしています。

 

今回の研究結果では、適材適所が要となるということですが、お薬の効果と運動の効果のどちらか一方だけが重要となるわけではないことに注意が必要です。病気の再発予防や健康維持のためには何が大切かを考える際、今回の研究は参考の一つにしても良いかもしれません。

執筆者

Toru Kokubo

参考文献

Comparative effectiveness of exercise and drug interventions on mortality outcomes: metaepidemiological study.

Br J Sports Med. 2015 Nov.

[PMID: 26476429]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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