2016.01.17 | ニュース

コーヒーはどんな病気で亡くなる危険性を下げるのか?

90,317人の追跡調査から

from American journal of epidemiology

コーヒーはどんな病気で亡くなる危険性を下げるのか?の写真

コーヒーの健康効果についての報告が相次いでいます。今回、コーヒーの健康効果として、心臓病や糖尿病で亡くなる危険性を下げる効果が報告されました。

◆10年間追跡

対象は、がんや心血管疾患(心筋梗塞、脳卒中など)の病歴のないアメリカの成人90,317人です。10年間にわたって追跡し、コーヒーを飲む量と死亡についてデータを集めました。

 

◆がん以外の5つの病気で亡くなる危険率が下がった

データの解析から、コーヒーを飲まない人に比べて、コーヒー飲む人の間で心臓病、慢性呼吸器疾患、糖尿病、肺炎・インフルエンザ、自傷行為で亡くなる危険が低いと見られましたが、がんで亡くなる危険率には効果は見られていません。

研究チームは、この効果について「コーヒーは炎症、肺機能、インスリン感受性、うつに対して有益に働くことによって死亡リスクを減らすかもしれない」と説明しています。

 

コーヒーが健康にもたらす効果はまだはっきり確定されていないようです。でも、健康的な生活習慣の一つとして、コーヒーを楽しむのもいいかもしれません。

執筆者

中岡 ひさ子

参考文献

Association of Coffee Consumption With Overall and Cause-Specific Mortality in a Large US Prospective Cohort Study.

Am J Epidemiol. 2015 Dec 15.

[PMID: 26614599]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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