2016.02.29 | ニュース

コーヒーは肝硬変も抑える?

文献による研究から
from Alimentary pharmacology & therapeutics
コーヒーは肝硬変も抑える?の写真
(C) igor - Fotolia.com

コーヒーの消費は肥満や2型糖尿病、肺がん等をはじめとして、多くの疾病と関連があるようです。今回著者らは、肝硬変に対するコーヒーの効果を調べました。

◆1,990例、432,133名の研究結果を調査

筆者らは、2015年7月までに報告のあった肝硬変に関する研究を調べ、1日あたり2カップ分のコーヒー消費量増加によって肝硬変のリスクがどの程度変わるかを算出しました。調査の結果、参照に適した9件の研究報告が見つかり、そこから肝硬変と診断された1,990人を含む432,133人のデータを対象としました。

 

◆1日あたりコーヒー2カップ分で肝硬変リスクが約半減

著者らは、以下の調査結果を得ました。

1日のコーヒー消費2カップ分の増加による肝硬変のプールした相対リスクは、0.56(95%信頼区間0.44から0.68、非一貫性I(2)は83.3%)であった。[...]アルコール性肝硬変の1日あたりのコーヒー消費2カップ分増加によるプールした相対リスクは0.62(95%信頼区間0.51から0.73、非一貫性I(2)は0%)であり、肝硬変による死亡の相対リスクは同条件で0.55(95%信頼区間0.35から0.74、非一貫性I(2)は90.3%)であった。

つまり、コーヒーを1日2カップ分多く飲むと、肝硬変にかかるリスクが、約半減しました。特に、アルコール性肝硬変で死亡するリスクも下がると見られました。

著者らは、「このメタ解析は、コーヒー消費の増加が肝硬変リスクをかなり減らすことを示唆している。」と述べています。

 

非常に興味深い結果ですが、この調査ではコーヒーをよく飲む人に見られる遺伝子の違いに関する報告はなく、また飲酒など他の生活習慣の関連もあるため、これだけで因果関係があるとは言えないと思います。コーヒーの成分あるいは代謝産物を用いて肝硬変モデル動物に対する効果を調べる等、更なる研究が望まれます。

執筆者

高田

参考文献

Systematic review with meta-analysis: coffee consumption and the risk of cirrhosis.

Aliment Pharmacol Ther. 2016 Mar.

[PMID: 26806124]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


MEDLEYニュース新着記事