2015.08.12 | ニュース

犬がにおいを嗅いで、前立腺がんを発見

イタリアの実験で感度100%、特異度98.7%
from The Journal of urology
犬がにおいを嗅いで、前立腺がんを発見の写真
(C) foaloce - Fotolia.com

前立腺がんを適切に診断する方法は最近よく議論されています。イタリアの研究班が、犬に尿のにおいを嗅がせるという方法で、前立腺がんがある人のうち100%、ない人のうち98.7%を正しく言い当てられたことを報告しました。

◆訓練した犬が902人の尿のにおいを嗅ぐ

研究班は、前立腺がん患者の尿に含まれる揮発性物質のにおいに反応するように犬を訓練し、362人の前立腺がん患者と、540人の健康な人を対象に、犬が尿のにおいによって前立腺がん患者を区別できるかを調べました。

 

◆感度100%、特異度98.7%

2頭の犬から次の結果が得られました。

犬1では、感度100%(95%信頼区間99.0-100.0)、特異度98.7%(95%信頼区間97.3-99.5)だった。犬2では、感度98.6%(95%信頼区間96.8-99.6)、特異度97.6%(95%信頼区間95.9-98.7)だった。

犬1は、前立腺がん患者全員を正しく前立腺がんがあると判定し、前立腺がんがない人のうち98.7%は正しく前立腺がんがないと判定しました。犬2は前立腺がんがある人の98.6%、ない人の97.6%を正しく判定しました。

 

前立腺がんの検査としてよく知られたものに、血液中のPSAという物質を測る検査がありますが、PSAは前立腺がんを見つけ出す役に立つ一方、前立腺がんではない前立腺肥大などにも高い検査値を示すことが知られ、より適切な診断方法が求められています。

この2頭の犬が示した結果が、ほかの多くの犬を訓練することで同様に得られるかどうか、また実際の診断で役に立つかを知るにはまだクリアするべき課題がありますが、関心を引かれる研究です。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Olfactory system of highly trained dogs detects prostate cancer in urine samples.

J Urol. 2015 Apr

 

[PMID: 25264338]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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