2015.10.01 | ニュース

進行前立腺がんのステージ診断に、MRIは役に立つか?

75件1万人のメタアナリシス
from European urology
進行前立腺がんのステージ診断に、MRIは役に立つか?の写真
(C) haveseen - Fotolia.com

前立腺がんの治療法とその効果は、がんが進行している度合い(ステージ)によって違い、ステージを正しく診断することが重要です。MRIによってどの程度正確にステージを診断できるか、これまでの研究結果がまとめられました。

◆T3の前立腺がんを診断

研究班は、これまでの研究を検索し、前立腺がんのうち「T3」という、前立腺の外にまでがんが広がっている段階について、MRIによる診断が、手術で取り出した前立腺を観察して確定した診断とどの程度一致するかを調べたものを集め、データを統合しました。

 

◆特異度9割、感度6割

見つかった研究のデータから次の結果が得られました。

計75件の研究(9,796人の患者)が解析できた。被膜外浸潤(45件の研究、5,681人の患者)について感度は0.57(95%信頼区間0.49-0.64)、特異度は0.91(0.88-0.93)、精嚢浸潤(34件の研究、5,677人の患者)について感度は0.58(0.47-0.68)、特異度は0.96(0.95-0.97)、ステージT3全体の検出(38件の研究、4,001人の患者)について感度は0.61(0.54-0.67)、特異度は0.88(0.85-0.91)だった。

T3の前立腺がんがあった場合、見逃さずT3と指摘できた割合(感度)は6割程度でした。T3以外のステージであった場合、T3ではないと正しく判断できた割合(特異度)は9割程度でした

 

一般に、感度が高い検査は情報が少ない段階で病気を発見する役に立ち、特異度が高い検査はほかの検査で情報が得られたあとで診断を確定する役に立つと言われています。この結果はMRIをどの場面で使えば効果的かを考えるうえで参考になるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Accuracy of Magnetic Resonance Imaging for Local Staging of Prostate Cancer: A Diagnostic Meta-analysis.

Eur Urol. 2015 Jul 24 [Epub ahead of print]

[PMID: 26215604]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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