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エピルビシン塩酸塩注射用50mg「NK」
後発

エピルビシン塩酸塩注射用50mg「NK」の基本情報

エピルビシン塩酸塩注射用50mg「NK」の概要

商品名 エピルビシン塩酸塩注射用50mg「NK」
一般名 エピルビシン塩酸塩注射用
薬価・規格 7040.0円 (50mg1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
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製造会社 ヴィアトリス・ヘルスケア
ブランド エピルビシン塩酸塩注射液10mg/5mL「NK」 他
YJコード 4235404D2060
レセプト電算コード 620007225
添付文書PDFファイル

エピルビシン塩酸塩注射用50mg「NK」の主な効果と作用

  • 腫瘍を治療するお薬です。
  • 悪性リンパ腫白血病を治療するお薬です。
  • 腫瘍細胞の核酸代謝をおさえることにより、増殖をおさえる働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。

エピルビシン塩酸塩注射用50mg「NK」の用途

  • 悪性リンパ腫の自覚的並びに他覚的症状の緩解
  • 胃癌の自覚的並びに他覚的症状の緩解
  • 肝癌の自覚的並びに他覚的症状の緩解
  • 急性白血病の自覚的並びに他覚的症状の緩解
  • 腎盂腫瘍の自覚的並びに他覚的症状の緩解
  • 乳癌の自覚的並びに他覚的症状の緩解
  • 尿路上皮の自覚的並びに他覚的症状の緩解
  • 膀胱癌の自覚的並びに他覚的症状の緩解
  • 卵巣癌の自覚的並びに他覚的症状の緩解
  • 尿管腫瘍の自覚的並びに他覚的症状の緩解
  • 乳癌<手術可能例における術前あるいは術後化学療法

エピルビシン塩酸塩注射用50mg「NK」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発熱、肝機能異常、AST上昇、ALT上昇、悪心、嘔吐、食欲不振、高度脱毛、倦怠感、頻尿、排尿痛

起こる可能性のある重大な副作用

心筋障害、うっ血性心不全、骨髄抑制、汎血球減少、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血、出血傾向、致命的感染症、敗血症、消化管出血、ショック、アナフィラキシー、血圧低下、呼吸困難、発赤、意識低下、間質性肺炎、咳嗽、胸部X線異常、萎縮膀胱、胆道障害、肝内胆汁性嚢胞、胆管炎、胆管壊死、肝壊死、肝不全、胆嚢炎、肝障害、胃潰瘍、十二指腸潰瘍

上記以外の副作用

膀胱炎、血尿、膀胱刺激症状、心電図異常、不整脈、頻脈、発疹、腎機能異常、BUN上昇、口内炎、下痢、腹痛、しびれ、疼痛、頭痛、過敏症、紅斑、蕁麻疹、皮膚びらん、皮膚潰瘍、皮膚障害、皮膚壊死、気胸、血胸、血管痛、静脈炎、血栓、ほてり、胸痛、食道炎、胃炎、皮膚色素沈着、皮膚そう痒症、耳痛、耳鳴、不眠、意識障害、知覚異常、口腔内異和感、悪寒、顔面浮腫

エピルビシン塩酸塩注射用50mg「NK」の用法・用量

  • 〈急性白血病〉エピルビシン塩酸塩として15mg(力価)/㎡(体表面積)を約20mLの日局注射用水に溶解し、1日1回5~7日間連日静脈内に投与し3週間休薬する
  • これを1クールとし、必要に応じて2~3クール反復する
  • 〈悪性リンパ腫〉エピルビシン塩酸塩として40~60mg(力価)/㎡(体表面積)を約20mLの日局注射用水に溶解し、1日1回静脈内に投与し3~4週休薬する
  • これを1クールとし、通常3~4クール反復する
  • 〈乳癌、卵巣癌、胃癌、尿路上皮癌(膀胱癌、腎盂・尿管腫瘍)〉エピルビシン塩酸塩として60mg(力価)/㎡(体表面積)を約20mLの日局注射用水に溶解し、1日1回静脈内に投与し3~4週休薬する
  • これを1クールとし、通常3~4クール反復する
  • 〈肝癌〉エピルビシン塩酸塩として60mg(力価)/㎡(体表面積)を約20mLの日局注射用水に溶解し、肝動脈内に挿入されたカテーテルより、1日1回肝動脈内に投与し3~4週休薬する
  • これを1クールとし、通常3~4クール反復する
  • 〈膀胱癌(表在性膀胱癌に限る)〉エピルビシン塩酸塩として60mg(力価)を30mLの日局生理食塩液に溶解し、1日1回3日間連日膀胱腔内に注入し4日間休薬する
  • これを1クールとし、通常2~4クール反復する
  • 注入に際しては、ネラトンカテーテルで導尿し十分に膀胱腔内を空にした後、同カテーテルよりエピルビシン塩酸塩溶液を注入し、1~2時間膀胱腔内に把持する
  • なお投与量は年齢、症状、副作用により、適宜増減する
  • 〈乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法〉・ シクロホスファミド水和物との併用において、標準的なエピルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、エピルビシン塩酸塩として100mg(力価)/㎡(体表面積)を約20mLの日局注射用水に溶解し、1日1回静脈内に投与後、20日間休薬する
  • これを1クールとし、通常4~6クール反復する
  • ・ シクロホスファミド水和物、フルオロウラシルとの併用において、標準的なエピルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、エピルビシン塩酸塩として100mg(力価)/㎡(体表面積)を約20mLの日局注射用水に溶解し、1日1回静脈内に投与後、20日間休薬する
  • これを1クールとし、通常4~6クール反復する
    • なお、投与量は年齢、症状により適宜減量する
  • 〈肝癌に対する肝動脈化学塞栓療法(TACE)〉エピルビシン塩酸塩として10mg(力価)に対し、ヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステルを0.5~2mLの割合で加え、肝動脈内に挿入されたカテーテルより肝動脈内に投与する
  • 本剤の投与量は、1日60mg(力価)/㎡(体表面積)とするが、患者の状態により適宜増減し、腫瘍血管に乳濁液が充満した時点で終了すること
  • (用法及び用量に関連する注意)〈肝癌に対する肝動脈化学塞栓療法<TACE>〉再投与を行う場合には、肝機能の回復状況等の患者の状態に応じて適切な投与間隔を設定すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

エピルビシン塩酸塩注射用50mg「NK」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 重篤な過敏症
    • 重篤な甲状腺疾患
    • 心機能異常
    • 心毒性を有する薬剤による前治療が限界量
    • アントラサイクリン系薬剤による前治療が限界量
    • ヨード系薬剤に対し過敏症
    • 総ビリルビン値が3mg/dL以上
    • 重度肝障害<Child-Pugh分類C>
    • 心毒性を有する薬剤による前治療歴
    • 心臓部あるいは縦隔に放射線療法を受けた
    • アントラサイクリン系薬剤による前治療歴
    • 肝機能障害
    • 感染症
    • 骨髄抑制
    • 腎機能障害
    • 水痘
    • アントラサイクリン系薬剤による前治療歴<限界量に達している場合を除く>
    • 心毒性を有する薬剤による前治療歴<限界量に達している場合を除く>
    • アントラサイクリン系薬剤未治療
    • 血管造影で明らかな肝内シャント
    • 血管造影で明らかな門脈腫瘍栓
    • 門脈本幹との著明なAPシャント
    • 甲状腺疾患<重篤な甲状腺疾患を除く>

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

エピルビシン塩酸塩注射用50mg「NK」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
心毒性を有する抗悪性腫瘍剤 心筋障害が増強
アントラサイクリン系薬剤 心筋障害が増強
抗悪性腫瘍剤 骨髄抑制等の副作用が増強、二次性白血病、骨髄異形成症候群、MDS
パクリタキセル 骨髄抑制等の副作用が増強
シメチジン 本剤のAUCを増加

エピルビシン塩酸塩注射用50mg「NK」と主成分が同じ薬

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エピルビシン塩酸塩注射用50mg「NK」に関係する解説

抗がん性抗生物質(アントラサイクリン系)

  • エピルビシン塩酸塩注射用50mg「NK」は、抗がん性抗生物質(アントラサイクリン系)に分類される。
  • 抗がん性抗生物質(アントラサイクリン系)とは、細胞の増殖に必要なDNAやRNAの合成を阻害することで抗腫瘍効果をあらわす薬。

抗がん性抗生物質(アントラサイクリン系)の代表的な商品名

  • アドリアシン
  • ドキシル
  • ファルモルビシン
  • カルセド
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