リクシアナOD錠15mgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
創傷出血、血尿、貧血、出血傾向、鼻出血、尿中血陽性、皮下出血、挫傷、肝機能異常、血小板数増加、好酸球増多
起こる可能性のある重大な副作用
消化管出血、頭蓋内出血、眼内出血、後腹膜出血、重大な出血、臨床的に問題となる出血、臨床的に問題となる出血増悪、急性腎障害、尿細管内赤血球円柱、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、間質性肺疾患、血痰、肺胞出血、咳嗽、息切れ、呼吸困難、発熱、肺音異常、血小板減少症
上記以外の副作用
月経過多、関節内血腫、γ-GTP上昇、ビリルビン上昇、ALP上昇、LDH上昇、頭痛、下痢、発疹、そう痒、浮腫、尿酸上昇、トリグリセリド上昇、浮動性めまい、悪心、腹痛、過敏症、血管浮腫、蕁麻疹
リクシアナOD錠15mgの用法・用量
- 〈非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制〉通常、成人には、エドキサバンとして次の用量を1日1回経口投与する
- 体重60kg以下:30mg
- 体重60kg超:60mg
- なお、腎機能、併用薬に応じて1日1回30mgに減量する
- また、出血リスクが高い高齢の患者では、年齢、患者の状態に応じて1日1回15mgに減量できる
- 〈静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制〉通常、成人には、エドキサバンとして次の用量を1日1回経口投与する
- 体重60kg以下:30mg
- 体重60kg超:60mg
- なお、腎機能、併用薬に応じて1日1回30mgに減量する
- 〈下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制〉通常、成人には、エドキサバンとして30mgを1日1回経口投与する
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制〉腎機能障害のある患者では、腎機能に応じて次のように投与すること〔9.2.1、16.6.2、16.6.3、17.1.1、17.1.3参照〕
- 1). 〈非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制〉非弁膜症性心房細動で30≦CLcr値[mL/min]≦50、静脈血栓塞栓症の治療及び再発抑制で30≦CLcr値[mL/min]≦50(深部静脈血栓症の治療及び再発抑制で30≦CLcr値[mL/min]≦50及び肺血栓塞栓症の治療及び再発抑制で30≦CLcr値[mL/min]≦50):30mgを1日1回経口投与すること
- 2). 〈非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制〉非弁膜症性心房細動で15≦CLcr値[mL/min]<30、静脈血栓塞栓症の治療及び再発抑制で15≦CLcr値[mL/min]<30(深部静脈血栓症の治療及び再発抑制で15≦CLcr値[mL/min]<30及び肺血栓塞栓症の治療及び再発抑制で15≦CLcr値[mL/min]<30):有効性及び安全性は確立していないので、本剤投与の適否を慎重に判断し、投与する場合は30mgを1日1回経口投与すること(「非弁膜症性心房細動で15≦CLcr値[mL/min]<30」の場合には、年齢、患者の状態に応じて15mg1日1回に減量することを考慮すること〔7.3参照〕)
- 7.2. 〈非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制〉P糖蛋白阻害作用を有する薬剤を併用する場合には、併用薬に応じて次のように投与すること〔10.2、16.7.2-16.7.7、17.1.1、17.1.3参照〕
- 1). 〈非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制〉P糖蛋白阻害作用を有する薬剤(キニジン硫酸塩水和物、ベラパミル塩酸塩、エリスロマイシン、シクロスポリン):併用する場合には、本剤30mgを1日1回経口投与すること
- 2). 〈非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制〉P糖蛋白阻害作用を有する薬剤(アジスロマイシン、クラリスロマイシン、イトラコナゾール、ジルチアゼム、アミオダロン塩酸塩、HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル等)等):治療上の有益性と危険性を十分に考慮し、本剤との併用が適切と判断される患者にのみ併用し、併用する場合には、本剤30mgを1日1回経口投与することを考慮すること
- 7.3. 〈非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制〉高齢の患者(80歳以上を目安とする)で、次のいずれも満たす場合、治療上の有益性と出血リスクを考慮して本剤投与の適否を慎重に判断し、投与する場合には本剤15mgを1日1回経口投与することを考慮すること〔1.1、5.1、7.1、9.1.1、9.1.2、9.8.2、10.2、17.1.2参照〕:1)高齢<80歳以上を目安>の非弁膜症性心房細動で出血性素因を1つ以上有する[①頭蓋内、眼内、消化管等重要器官での出血の既往、②低体重(45kg以下)、③クレアチニンクリアランス15mL/min以上30mL/min未満、④非ステロイド性消炎鎮痛剤の常用、⑤抗血小板剤の使用]、2)本剤の通常用量又は他の経口抗凝固剤の承認用量では出血リスクのため投与できない
- 7.4. 〈下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制〉下肢整形外科手術の静脈血栓塞栓症でCLcr30以上50mL/min未満の患者では、個々の患者の静脈血栓塞栓症発現リスク及び出血リスクを評価した上で、15mg1日1回に減量することを考慮すること〔9.2.1、16.6.2参照〕
- 7.5. 〈下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制〉P糖蛋白阻害作用を有する薬剤を併用する場合には、本剤15mg1日1回に減量することを考慮すること〔10.2、16.7.2-16.7.7参照〕
- 7.6. 〈下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制〉本剤の初回投与は、手術後12時間を経過し、手術創等からの出血がないことを確認してから行うこと〔1.1参照〕
- 7.7. 〈下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制〉本剤の初回投与は、硬膜外カテーテル抜去あるいは腰椎穿刺から少なくとも2時間を経過してから行い、また、初回投与以降にこれらの処置を行う場合には、前回投与から12時間以上の十分な時間を空け、かつ、予定している次回の投与の少なくとも2時間以上前に実施すること〔1.2参照〕
- CLcr:クレアチニンクリアランス
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
血液凝固阻止剤 |
出血の危険性を増大 |
ヘパリンナトリウム |
出血の危険性を増大 |
ワルファリンカリウム |
出血の危険性を増大 |
エノキサパリンナトリウム |
出血の危険性を増大 |
フォンダパリヌクス |
出血の危険性を増大 |
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 |
出血の危険性を増大 |
血栓溶解剤 |
出血の危険性を増大 |
ウロキナーゼ |
出血の危険性を増大 |
組織プラスミノゲンアクチベーター製剤 |
出血の危険性を増大 |
血小板凝集抑制作用を有する薬剤 |
出血の危険性を増大 |
アスピリン |
出血の危険性を増大 |
ジピリダモール |
出血の危険性を増大 |
チクロピジン塩酸塩 |
出血の危険性を増大 |
硫酸クロピドグレル |
出血の危険性を増大 |
非ステロイド系抗炎症剤 |
出血の危険性を増大 |
ジクロフェナク |
出血の危険性を増大 |
ナプロキセン |
出血の危険性を増大 |
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 |
出血の危険性を増大 |
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 |
出血の危険性を増大 |
抗血小板剤 |
出血リスクが特に増大 |
P-糖蛋白質を阻害する薬剤 |
本剤の血中濃度を上昇させ出血の危険性を増大 |
キニジン硫酸塩水和物 |
本剤の血中濃度を上昇させ出血の危険性を増大 |
ベラパミル |
本剤の血中濃度を上昇させ出血の危険性を増大 |
エリスロマイシン |
本剤の血中濃度を上昇させ出血の危険性を増大 |
シクロスポリン |
本剤の血中濃度を上昇させ出血の危険性を増大 |
アジスロマイシン |
本剤の血中濃度を上昇させ出血の危険性を増大 |
クラリスロマイシン |
本剤の血中濃度を上昇させ出血の危険性を増大 |
イトラコナゾール |
本剤の血中濃度を上昇させ出血の危険性を増大 |
ジルチアゼム |
本剤の血中濃度を上昇させ出血の危険性を増大 |
アミオダロン塩酸塩 |
本剤の血中濃度を上昇させ出血の危険性を増大 |
HIVプロテアーゼ阻害剤 |
本剤の血中濃度を上昇させ出血の危険性を増大 |
リトナビル |
本剤の血中濃度を上昇させ出血の危険性を増大 |