処方薬
リンデロン懸濁注

リンデロン懸濁注の基本情報

リンデロン懸濁注の概要

商品名 リンデロン懸濁注
一般名 ベタメタゾン酢酸エステル・ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム懸濁注射液
薬価・規格 208.0円 (2.5mg1管)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 懸濁注射液
注射薬 > 液剤 > 懸濁注射液のアイコン
製造会社 シオノギファーマ
ブランド リンデロン点眼液0.01% 他
YJコード 2454408C1020
レセプト電算コード 642450087
添付文書PDFファイル

リンデロン懸濁注の主な効果と作用

  • 炎症アレルギー、過剰な免疫力をおさえる働きのほか様々な働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。

リンデロン懸濁注の用途

リンデロン懸濁注の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

浮腫、関節の不安定化、疼痛増悪、腫脹増悪、圧痛増悪、組織萎縮による陥没、月経異常、クッシング症候群様症状、下痢、悪心、嘔吐

起こる可能性のある重大な副作用

誘発感染症、感染症増悪、B型肝炎ウイルス増殖による肝炎、続発性副腎皮質機能不全、糖尿病、消化管潰瘍、消化管穿孔、膵炎、精神変調、うつ状態、痙攣、骨粗鬆症、大腿骨頭無菌性壊死、骨頭無菌性壊死、上腕骨頭無菌性壊死、ミオパチー、緑内障、後嚢白内障、眼圧亢進、血栓症、ショック、アナフィラキシー、呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹

上記以外の副作用

胃痛、胸やけ、腹部膨満感、口渇、食欲不振、食欲亢進、多幸症、不眠、頭痛、めまい、筋肉痛、関節痛、満月様顔貌、野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝、血圧上昇、低カリウム性アルカローシス、中心性漿液性網脈絡膜症、網膜障害、眼球突出、白血球増多、ざ瘡、多毛、脱毛、皮膚色素沈着、皮下溢血、紫斑、皮膚線条、皮膚そう痒、発汗異常、顔面紅斑、脂肪織炎、発熱、疲労感、ステロイド腎症、体重増加、精子数増減、精子運動性増減、創傷治癒障害、皮膚菲薄化、皮膚脆弱化、結合組織菲薄化、結合組織脆弱化、しゃっくり

リンデロン懸濁注の用法・用量

  • 1). 筋肉内注射:通常、1回0.2~1.0mLを筋肉内注射する
  • 症状により3~4時間ごとに同量を繰り返し投与する
  • 2). 関節腔内注射:通常、1回0.1~1.5mLを関節腔内注射する
  • 原則として投与間隔を2週間以上とすること
    • なお、症状あるいは注入関節の大小に応じて適宜増減する
  • 3). 軟組織内注射:通常、1回0.1~1.5mLを軟組織内注射する
  • 原則として投与間隔を2週間以上とすること
    • なお、症状あるいは注入部位により適宜増減する
  • 4). 腱鞘内注射:通常、1回0.1~1.5mLを腱鞘内注射する
  • 原則として投与間隔を2週間以上とすること
    • なお、症状あるいは注入部位により適宜増減する
  • 5). 滑液嚢内注入:通常、1回0.1~1.5mLを滑液嚢内注入する
  • 原則として投与間隔を2週間以上とすること
    • なお、症状あるいは注入部位により適宜増減する
  • 6). 局所皮内注射:必要があれば本剤を生理食塩液で2~6倍に希釈し、通常、1回0.1~0.2mLを局所皮内注射する
  • 7). 鼻腔内注入:通常、1回1.0~3.0mLを1日1~数回鼻腔内注入する
  • 8). 鼻甲介内注射:通常、1回0.1~1.5mLを鼻甲介内注射する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

リンデロン懸濁注の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 感染症のある関節腔内
    • 動揺関節の関節腔内
    • 感染症のある滑液嚢内
    • 感染症のある腱周囲
    • 感染症のある腱鞘内
    • デスモプレシン酢酸塩水和物投与中<男性における夜間多尿による夜間頻尿>
    • 急性心筋梗塞
    • 結核性疾患
    • 血栓症
    • 高血圧症
    • 後嚢白内障
    • 最近行った内臓の手術創
    • 消化性潰瘍
    • 精神病
    • 全身の真菌症
    • 単純疱疹性角膜炎
    • 電解質異常
    • 有効な抗菌剤の存在しない感染症
    • 緑内障
    • B型肝炎
    • 褐色細胞腫
    • 肝硬変
    • 甲状腺機能低下
    • 骨粗鬆症
    • 脂肪肝
    • 脂肪塞栓症
    • 重症筋無力症
    • 腎不全
    • 糖尿病
    • B型肝炎ウイルスキャリア
    • 投与開始前にHBs抗原陰性
    • 感染症<有効な抗菌剤の存在しない感染症・全身の真菌症を除く>
    • パラガングリオーマ

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

リンデロン懸濁注の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
生ワクチン ワクチン由来の感染を増強又は持続
デスモプレシン酢酸塩水和物<男性における夜間多尿による夜間頻尿> 低ナトリウム血症
バルビツール酸誘導体 本剤の作用が減弱
フェノバルビタール 本剤の作用が減弱
フェニトイン 本剤の作用が減弱
リファンピシン類 本剤の作用が減弱
サリチル酸製剤 サリチル酸中毒
アスピリン サリチル酸中毒
アスピリンダイアルミネート サリチル酸中毒
サザピリン サリチル酸中毒
血液凝固阻止剤 作用を減弱
ワルファリンカリウム 作用を減弱
糖尿病用薬 効果を減弱
ビグアナイド系製剤 効果を減弱
スルホニルウレア系薬剤 効果を減弱
速効型食後血糖降下剤 効果を減弱
α-グルコシダーゼ阻害剤 効果を減弱
チアゾリジン系薬剤 効果を減弱
DPP-4阻害剤 効果を減弱
GLP-1アナログ 効果を減弱
SGLT2阻害剤 効果を減弱
インスリン製剤 効果を減弱
利尿剤<カリウム保持性利尿剤を除く> 低カリウム血症
フロセミド 低カリウム血症
アセタゾラミド 低カリウム血症
トリクロルメチアジド 低カリウム血症
シクロスポリン 血中濃度が上昇
エリスロマイシン 本剤の作用が増強
非脱分極性筋弛緩剤 筋弛緩作用が減弱又は増強
パンクロニウム臭化物 筋弛緩作用が減弱又は増強
ベクロニウム臭化物 筋弛緩作用が減弱又は増強
塩酸リトドリン 肺水腫
キノロン系抗菌剤 腱障害のリスクを増加
レボフロキサシン 腱障害のリスクを増加
メシル酸ガレノキサシン 腱障害のリスクを増加
ワクチン 神経障害、抗体反応の欠如
種痘 神経障害、抗体反応の欠如

リンデロン懸濁注と主成分が同じ薬

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リンデロン懸濁注に関係する解説

副腎皮質ホルモン(ステロイド内服薬・注射剤)

  • リンデロン懸濁注は、副腎皮質ホルモン(ステロイド内服薬・注射剤)に分類される。
  • 副腎皮質ホルモン(ステロイド内服薬・注射剤)とは、抗炎症作用、免疫抑制作用などにより、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、血液疾患など多くの疾患・病態の治療に用いられる薬。

副腎皮質ホルモン(ステロイド内服薬・注射剤)の代表的な商品名

  • プレドニン、プレドニゾロン
  • メドロール
  • デカドロン
  • ゼンタコート
副腎皮質ホルモン(ステロイド内服薬・注射剤)についての詳しい解説を見る