りんきんせいいんとうえん
淋菌性咽頭炎
性病の原因菌である淋菌が喉(のど)に感染を起こした状態
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最終更新: 2018.06.05
淋菌性咽頭炎の基礎知識
POINT 淋菌性咽頭炎とは
性病の原因菌である淋菌が喉(のど)に感染を起こすと淋菌性咽頭炎になります。性行為(特にオーラスセックス)でうつることがほとんどです。のどが痛くなったり首のリンパ節が腫れたりしますが、症状が出ないこともあります。 性病の一種であるクラミジアも一緒に感染していることが多いため、疑わしい人は専門的な医療機関(性病科や感染症内科など)できちんと検査してもらうことが大切です。
淋菌性咽頭炎について
淋菌性咽頭炎の症状
淋菌性咽頭炎の検査・診断
問診 - いつからどういった症状が出ているか
- 不特定多数と性行為を行うか
- 風俗店に行くか(コマーシャルセックスワーカーと性行為を行うか)
- オーラスセックスを行うか
- コンドームを装着して性行為を行うか など
- 身体診察
- 喉の腫れや白苔の有無を確認する
- 首のリンパの腫れの有無を確認する
細菌検査 (喉の奥の分泌液を採取する)細菌 培養検査 - 薬剤感受性試験(
抗菌薬 が聞くかどうかを確かめる検査)も行うことができる
- 薬剤感受性試験(
- 遺伝子検査(PCR法など)
酵素 免疫 法(EIA 法)
淋菌 はクラミジアと一緒に感染を起こしていることが多いため、淋菌感染症が疑われたら必ずクラミジアも検査する必要がある
淋菌性咽頭炎の治療法
- セフトリアキソン(ロセフィン®など)を用いる
- 治療薬の例:セフトリアキソン250mgを1回筋肉注射する
- クラミジア
感染症 も合併 している(わるいは合併が疑われる)場合には、セフトリアキソンに加えて、レボフロキサシン(クラビット®など)やアジスロマイシン(ジスロマック®)などを用いる- 治療薬の例:レボフロキサシン500mgを7日間点滴か内服する
- 治療薬の例:アジスロマイシン1000mgを1回点滴か内服する