じろう(こうもんしゅういのうよう)
痔瘻(肛門周囲膿瘍)
肛門の周囲にできた感染症によって膿が溜まった状態が悪化すると穴が空いて痔瘻になる
2人の医師がチェック 88回の改訂 最終更新: 2018.08.29

痔瘻(肛門周囲膿瘍)の基礎知識

POINT 痔瘻(肛門周囲膿瘍)とは

肛門の周りに起こる感染症のことです。 肛門の粘膜の内側に膿(うみ)がたまった状態を肛門周囲膿瘍といい、肛門周囲膿瘍が治る際に穴ができた状態を痔瘻といいます。痔瘻や肛門周囲膿瘍が起こると、発熱や痛み、膿による下着の汚れなどが自覚されます。肛門部の観察や肛門鏡検査、肛門エコーなどが用いられて詳しく調べられます。治療法は状態によって異なりますが、手術と抗菌薬が中心です。状態が落ち着くまでは肛門に負担がかからないように下痢や便秘になりにくい食生活をします。具体的には暴飲暴食をさけて、適度な食物繊維と水分の摂取です。肛門の痛みや膿による下着の汚染などがある場合は痔瘻や肛門周囲膿瘍による可能性があります。肛門科や消化器外科を受診してください。

痔瘻(肛門周囲膿瘍)について

  • 肛門の周囲に起こる感染症
  • 肛門内部にある肛門腺と呼ばれる部分に、細菌が入り込んで化することが原因

痔瘻(肛門周囲膿瘍)の症状

  • 状態が安定している痔瘻の場合、痔瘻そのものによる直接的な症状はあまりない
  • 痔瘻細菌が繁殖して炎症を起こした時や、痔瘻が生じる前の肛門周囲膿瘍の段階には、次のような症状が出る
    • 発熱
    • 皮膚の赤み
    • が溜まった部分の腫れと痛み
    • 溜まっていた膿が破けて出てくると下着が汚れることがある

痔瘻(肛門周囲膿瘍)の検査・診断

  • 肛門部を見て、赤みや、しこり、トンネル状の穴などを確認する
  • 指診(直腸診)を行い、肛門の内部の様子を確認する
  • 他に行うことのある検査
    • 肛門鏡検査
    • 肛門エコー検査(肛門の内部にエコーの器具を挿入する)
    • 造影CT検査
    • MRI検査

痔瘻(肛門周囲膿瘍)の治療法

  • 肛門周囲膿瘍の場合、切開してを取り除く
    • 膿の出口を作って膿を排出させ、抗菌薬と痛み止めを内服する
    • その後の経過で再び痔瘻ができてしまうようであれば、手術を行う
  • 手術
    • 開放術、括約筋温存術、シートン法など複数の方法がある
  • 下痢は症状を悪化させるため、アルコール、暴飲、暴食はなるべく避けることが痔瘻を治す上で望ましい
  • ウォッシュレットを用いて肛門周囲を清潔に保つことも重要である

痔瘻(肛門周囲膿瘍)が含まれる病気

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