ときそからしょう

トキソカラ症

ペット(犬や猫)に寄生する回虫の虫卵や幼虫に、ヒトが感染する事によって起こる感染症

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4人の医師がチェック 73回の改訂 最終更新: 2017.04.25

トキソカラ症の基礎知識

トキソカラ症について

  • ペット(犬や猫)や鶏や豚などの動物に寄生するトキソカラ回虫の虫卵や幼虫に、ヒトが感染して起こる感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称
  • 感染したペットの排泄物や、感染した動物の生肉を介して感染する
    • 回中の幼虫が寄生している動物の肉を生で食べて感染することもある(鶏肉が原因となることが多い)
  • 幼虫が消化管口から肛門までの食物の通り道で、消化、吸収を行う管の総称。胃や腸などを含むから全身に広がり、肝臓や肺、筋肉や眼、中枢神経の中に入り、様々な症状を引き起こす
  • 死亡例も報告されている

トキソカラ症の症状

  • 幼虫が侵入する臓器によって症状が異なる
    • 内蔵型:内臓の中でも主に肝臓や肺に侵入する
    • 眼型
    • 神経型
    • 潜伏型
    • その他
  • 肝臓や肺に侵入した場合は無症状のことも多いが、以下のような全身症状が出ることがある
    • 発熱
    • だるさ
    • 食欲不振
  • 脳に侵入した場合は、脳炎や脊髄脳から脊椎の中へ向かって通っている太い神経。脳と体の各部位を行き来する指令を伝える役割をもつ炎などにつながる
    • けいれん発作比較的急激に、症状が一定時間あらわれること。その後の時間経過や適切な治療によって、症状が無くなりやすいものを指すことが多い意識障害意識に異常が生じた状態の総称で、もうろうとした状態や、不適切な反応をする状態、一切の反応がない状態など多段階の症状が含まれるを引き起こすこともある
  • 眼に侵入した場合
    • 網膜眼球の内側を覆っている膜。目から入った光は網膜に届き、網膜が明るさや色を電気信号に変えることによって情報が脳に伝達される脈絡炎、ぶどう膜炎、硝子体炎、硝子体混濁といった病気の原因となる
    • 視力の低下、霧視視界が、まるで霧がかかったようにぼんやりとすること。眼の病気で起こる症状の1つ(全体がぼやけて見えること)、目の痛みなどが起こる

トキソカラ症の検査・診断

  • 微生物検査
    • 糞便中にトキソカラ回虫が存在するのか確認する
  • 血液検査、髄液検査背中側から背骨の間に針を刺して、髄液と呼ばれる液体を採取する検査。脳や脊髄に異常がないかを確認するために行う
    • 好酸球がどの程度増加しているのかや回虫に対する抗体白血球が作り出す、免疫の一部を担う物質。体内の病原体に付着して、他の免疫細胞の働きを助けたりするが上昇しているのかを測定する

トキソカラ症の治療法

  • 抗寄生虫薬であるアルベンダゾールやメベンダゾールを内服することが基本
    • 上記に加え、肺炎てんかん発作比較的急激に、症状が一定時間あらわれること。その後の時間経過や適切な治療によって、症状が無くなりやすいものを指すことが多い網膜剥離などの症状に応じた治療を行う

トキソカラ症のタグ

からだ

トキソカラ症に関わるからだの部位