ときそからしょう
トキソカラ症
ペット(犬や猫)に寄生する回虫の虫卵や幼虫に、ヒトが感染する事によって起こる感染症
4人の医師がチェック 73回の改訂 最終更新: 2017.12.06

トキソカラ症の基礎知識

POINT トキソカラ症とは

犬・猫・豚・鳥などに寄生する海中の幼虫や虫卵が人に感染することで起こる病気です。感染した動物の排泄物や生肉を食することで感染します。回虫の侵入する臓器によって症状が異なりますが、発熱・だるさ・食欲低下などはいずれにも共通して起こることがあります。 診断するためには、糞便中にトキソカラ回虫の存在を確認したり、血液や髄液の中にトキソカラ回虫の抗体が上昇しているのかどうかを確認したりします。トキソカラ症の治療には抗寄生虫薬を用います。トキソカラ症が心配な人や治療したい人は、感染巣内科を受診して下さい。

トキソカラ症について

  • ペット(犬や猫)や鶏や豚などの動物に寄生するトキソカラ回虫の虫卵や幼虫に、ヒトが感染して起こる感染症
  • 感染したペットの排泄物や、感染した動物の生肉を介して感染する
    • 回中の幼虫が寄生している動物の肉を生で食べて感染することもある(鶏肉が原因となることが多い)
  • 幼虫が消化管から全身に広がり、肝臓や肺、筋肉や眼、中枢神経の中に入り、様々な症状を引き起こす
  • 死亡例も報告されている

トキソカラ症の症状

  • 幼虫が侵入する臓器によって症状が異なる
    • 内蔵型:内臓の中でも主に肝臓や肺に侵入する
    • 眼型
    • 神経型
    • 潜伏型
    • その他
  • 肝臓や肺に侵入した場合は無症状のことも多いが、以下のような全身症状が出ることがある
    • 発熱
    • だるさ
    • 食欲不振
  • 脳に侵入した場合は、脳炎や脊髄炎などにつながる
    • けいれん発作意識障害を引き起こすこともある
  • 眼に侵入した場合
    • 網膜脈絡炎、ぶどう膜炎、硝子体炎、硝子体混濁といった病気の原因となる
    • 視力の低下、霧視(全体がぼやけて見えること)、目の痛みなどが起こる

トキソカラ症の検査・診断

  • 微生物検査
    • 糞便中にトキソカラ回虫が存在するのか確認する
  • 血液検査、髄液検査
    • 好酸球がどの程度増加しているのかや回虫に対する抗体が上昇しているのかを測定する

トキソカラ症の治療法

  • 抗寄生虫薬であるアルベンダゾールやメベンダゾールを内服することが基本

トキソカラ症のタグ

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