だいどうみゃくべんりんかくちょうしょう
大動脈弁輪拡張症
上行大動脈が拡張することによって大動脈弁も一緒に拡張した状態
4人の医師がチェック 24回の改訂 最終更新: 2017.07.21

大動脈弁輪拡張症の基礎知識

POINT 大動脈弁輪拡張症とは

心臓から出た直後の大血管である上行大動脈が拡張することによって大動脈弁も一緒に拡張した状態です。大動脈弁の径も拡がるため大動脈弁がしっかり閉じきらず大動脈弁閉鎖不全症の原因になります。主な症状は息切れや疲れやすさ、むくみなどを起こします。 症状や身体診察に加えて、心臓エコー検査を用いて診断します。症状が軽い場合は薬物治療を行いますが、症状が重くなってくると手術を用いて治療します。大動脈弁閉鎖不全症が心配な人や治療したい人は、循環器内科や心臓血管外科を受診して下さい。

大動脈弁輪拡張症について

  • 上行大動脈が拡張することによって大動脈弁も一緒に拡張した状態
  • 特に気をつけなければならない状態は以下である
    • 大動脈瘤の破裂
      ・瘤が大きくなればなるほど破裂のリスクは高く、55mmを超える場合は手術を考える
    • 大動脈弁閉鎖不全症による心不全
      ・進行すると息切れやむくみなどの症状が出てくる
  • マルファン症候群に合併することが多い

大動脈弁輪拡張症の症状

  • 大動脈閉鎖不全症が進行して心不全症状を起こすまでは無症状である
  • 心不全の主な症状
    • 息切れ
    • 疲れやすさ
    • 下肢のむくみ   など

大動脈弁輪拡張症の検査・診断

  • 画像検査
    • 胸部レントゲン検査
    • 胸部CT検査
    • 心臓超音波検査
  • 必要に応じて心臓カテーテル検査を行う
    • 大動脈の拡張の程度や大動脈弁の逆流の程度を評価する
  • 高身長などのマルファン症候群に合致する症状のある場合は、これについての検査を行う場合もある

大動脈弁輪拡張症の治療法

  • 大動脈閉鎖不全症が軽症であれば薬物治療で経過を見ていく
    • 利尿薬
    • ACE阻害薬、ARB
    • β遮断薬   など
  • 大動脈弁輪拡張の程度が大きい場合や、大動脈閉鎖不全症の程度によっては手術を早期から検討する
    • ベントール手術(大動脈基部置換術)
      ・大動脈弁置換と冠動脈再建を同時に行う手術
      ・人工弁に置換するため、血栓ができるのを予防するために抗凝固薬の治療が必要となる
    • デビット手術(自己弁温存大動脈基部置換術)
      ・自分本来の大動脈弁を温存する手術
      ・術後の抗凝固薬は不要である


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大動脈弁輪拡張症に関わるからだの部位

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