しぼうしゅ
脂肪腫
皮膚と筋肉の間や、筋肉にできる脂肪のかたまり
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最終更新: 2022.03.30
脂肪腫の症状について:見た目やできやすい場所など
脂肪腫とは皮膚の奥にできる数cm程度の柔らかい脂肪の塊です。見た目は隆起しているだけで、皮膚の色の変化はありません。痛みや汚臭がすることもありません。手、肩、背中などにできることが多いです。
1. 脂肪腫の症状について

脂肪腫は皮膚の奥に塊ができる病気です。大きさは数cm程度のものが多いですが、まれに10cm以上となることもあります。他にも脂肪腫の特徴としては以下のものがあります。
- 皮膚のかゆみはない
- 皮膚の見た目は隆起しているだけで、色の変化や
発疹 はない - 触ると柔らかい
- 痛みは伴うことはほとんどない
- 臭いはしない
- 急激に大きくなることはない
もし、皮膚の赤みを伴っていたり、しこりが数ヶ月単位でどんどん大きくなっている場合には、脂肪腫以外の病気の可能性があります。
2. 脂肪腫ができやすい場所について
脂肪腫はどこにでもできる可能性がありますが、特にできやすい場所は以下の通りです。
- 手
- 腕
- 肩
- 首
- 背中
ただし、できた場所だけで診断することはできません。視診、触診、
3. 脂肪腫に似てる? 粉瘤とはどんな病気か
脂肪腫と似た病気に粉瘤があります。脂肪腫も粉瘤もどちらも皮膚の奥に塊を作る病気ですが、以下のような違いがあります。
| 脂肪腫 | 粉瘤 | |
| 見た目 | 皮膚の膨れはあるが 色に変化はなし |
膨れの真ん中に黒い点がある (へそと呼ばれる) 感染を起こすと赤くなる |
| 臭い | しない | 汚臭がする |
| 原因 | 脂肪の塊 | 皮脂などの老廃物の塊 |
脂肪腫も粉瘤も治療は手術です。どちらも皮膚科が専門としている病気なので、気になる場合は皮膚科のお医者さんと相談をしてみてください。
4. 脂肪腫以外の皮膚のしこりの原因
皮膚の奥に塊ができて、しこりとして触れる病気は脂肪腫以外にもあります。例えば、脇の下にできたしこりやは、