半月板損傷の症状について：痛み・腫れの程度やロッキングなど

目次

1. 半月板損傷の程度が軽い場合の症状について

損傷の程度が軽いと症状も比較的軽度であることが多いです。具体的には弱い痛みや腫れなどです。また、膝を曲げようとすると引っかかるような感覚をおぼえることもあります。

2. 半月板損傷の程度が重い場合の症状について

程度が重い場合には、いくつか特徴的な症状が現れます。代表的なものとしては「ロッキング」が知られています。ロッキングとは、膝が固定されて動かなくなる現象のことです。断裂した半月板が膝関節が伸びるのを関節内で邪魔することによって起こります。また、軽症に比べて痛みも強くなり、歩けなくなったり、膝に水分が溜まって腫れ上がります。

3. ロッキングが現れた場合にはすぐに医療機関へ

半月板損傷の症状の中でも深刻なものを一つ上げるとするならば「ロッキング」になります。膝を捻ったり外から強い力が加わった後に、急に膝が動かなくなった場合はロッキングを起こしている可能性があります。すぐに医療機関を受診して診察を受けてください。 ここで絶対にやってはならないことは、専門的な知識を持たない人間が怪我をした膝を強引に曲げ伸ばしする行為です。残念ながらこうした安易な判断・行動は未だに行われているという話は耳にします。怪我で膝が動かないという訴えに対しては、医療機関への搬送を最優先して、膝に対しては余計な力を加えないようにしてください。

参考文献

Dennis A Cardone, Bret C Jacobs, Meniscal injury of the knee. UpToDate.最終更新日2020.7.14