2016.01.10 | ニュース

スポーツ選手が膝を壊すと手術によって復帰率が違う?

過去の20の研究を調査
from Arthroscopy : the journal of arthroscopic & related surgery : official publication of the Arthroscopy Association of North America and the International Arthroscopy Association
スポーツ選手が膝を壊すと手術によって復帰率が違う? の写真
(C) VadimGuzhva - Fotolia.com

スポーツ選手が膝をケガすると、その後のスポーツ復帰にはそれなりの時間が掛かります。今回の研究では、手術法によって、どのくらいの人がスポーツに復帰しているか調査しました。

◆手術ごとで復帰率を検証

今回の研究は、過去の20の研究をまとめ、スポーツ選手が膝のケガを負った後の手術法によって、スポーツへの復帰率が異なるか検証しました。

 

◆自分の軟骨を膝に移植すると復帰率が高い?

以下の結果が得られました。

スポーツへの復帰率は、骨軟骨自家移植手術(89%)が最も大きく、骨軟骨他家移植、自家軟骨細胞移植、微小骨折手術(それぞれ88%、84%、75%)がそれに次いだ。

骨軟骨自家移植手術と自家軟骨細胞移植は、微小骨折手術よりも、スポーツ復帰率が統計的に有意に大きかった(フィッシャーの正確確率検定、p<0.001、p<0.01)。

手術によってスポーツへの復帰率は異なり、自分の骨を膝に移植する手術が最も復帰率が大きいという結果でした。

 

膝の手術を行い、治療期間が長引くスポーツ選手の話はよく耳にすると思います。より復帰の見込みが大きい手術が望ましいですが、重症度によっても手術方式は異なることがあるため、今回の研究だけではどの手術が最も良いかは一概に決められません。個々人のケガの状態などを医師とよく相談し、リハビリテーションも含めて計画を立てることが大事です。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Return to Sport After Articular Cartilage Repair in Athletes' Knees: A Systematic Review.

Arthroscopy. 2015 Oct 30.

[PMID: 26524934]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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