せんいきんつうしょう
線維筋痛症
慢性的な全身の痛みが起こる病気。痛みを伝える神経が敏感になることで起こると考えられているが、詳しいメカニズムは分かっていない。
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最終更新: 2022.03.15
線維筋痛症に初期症状はある?圧痛点とその他の症状
線維筋痛症は体の肩や首の痛み、体のしびれといった症状から始まることが多いです。その後、数日から数週間をかけて全身の痛みの症状になります。診断には線維筋痛症以外の病気をしっかり見分けることが重要です。
1. 圧痛点とは?
線維筋痛症は肩や首の痛み、体のしびれといった症状から始まります。ただし、これらの症状だけで線維筋痛症と診断することはできません。線維筋痛症の一つの特徴は全身に痛みが現れることです。全身への痛みの広がり具合を調べるために、実際の診療では体のあちこちを押して痛みがあるかを確認されます。体のどこを押すか(どこに痛みがあるか)は診断する時の基準で決められていて、押す場所を圧痛点と呼びます。具体的な診断の基準に関しては「体中が痛いのは線維筋痛症?全身の痛みを起こす病気の例と特徴」で詳しく説明します。
2. 線維筋痛症で痛み以外の症状はある?
線維筋痛症は全身に痛みがあらわれる病気ですが、他にも人によって以下のような症状があります。
- 体がしびれる
- 全身がこわばる(全身に力が入りにくい)
- 気分が落ちこむ
- 眠れない
- めまい
- 目や口が乾く(ドライアイ・ドライマウス)
- だるい、疲れやすい
- 胃酸が上がってくる、胸焼け(逆流性食道炎)
- トイレが近い(過活動膀胱)
動悸 がする、息苦しい- 耳鳴り、難聴
全身の痛み以外にもさまざまな形で症状は現れます。また、これらの症状は線維筋痛症以外の病気でもあらわれることがあるので、他の原因の有無を確認することもまた重要です。