せんいきんつうしょう
線維筋痛症
慢性的な全身の痛みが起こる病気。痛みを伝える神経が敏感になることで起こると考えられているが、詳しいメカニズムは分かっていない。
7人の医師がチェック 157回の改訂 最終更新: 2022.03.15

線維筋痛症

線維筋痛症は全身の痛みが持続する病気です。眠れない、気分が落ち込む、疲れがとれない、といった症状が一緒にあらわれることもあります。痛みを感じる神経回路の異常と考えられていますが、原因は十分に分かっていません。

線維筋痛症とは?

線維筋痛症は全身の痛みが持続する病気です。眠れない、気分が落ち込む、疲れがとれない、といった症状が一緒にあらわれることもあります。痛みを感じる原因は神経回路の異常と考えられていますが、十分に分かっていません。

線維筋痛症に初期症状はある?圧痛点とその他の症状

線維筋痛症は体の肩や首の痛み、体のしびれといった症状から始まることが多いです。その後、数日から数週間をかけて全身の痛みがあらわれます。診断には線維筋痛症以外の病気をしっかり見分けることが重要です。

体中が痛いのは線維筋痛症?全身の痛みを起こす病気の例と特徴

全身の痛みは線維筋痛症を考える大事な症状です。しかし、全身に痛みがあらわれる病気は他にもあり、全身の痛みだけで線維筋痛症と診断されるわけではありません。ここでは線維筋痛症の診断や症状の似た病気を取り上げます。

線維筋痛症の原因は?

線維筋痛症の原因には諸説あり、研究者の間でも意見は統一されていません。原因に関わっているかもしれないものとして、外傷、ストレス、感染症、タバコなどが報告されています。

線維筋痛症で障害年金はもらえる?難病指定とは?

線維筋痛症は残念ながら難病指定されていません。ただし、特定の基準を満たせば、障害年金や障害者支援サービスを受けられる可能性があります。

線維筋痛症の専門医は何科にいる?

線維筋痛症はリウマチ内科、膠原病内科、精神科、心療内科、神経内科で治療することが多いです。日本線維筋痛症学会が診療機関を紹介しています。ガイドラインは日本線維筋痛症学会、ヨーロッパリウマチ学会が発表しています。

線維筋痛症に効く薬はある?漢方は効く?

線維筋痛症の治療には飲み薬による治療(薬物療法)と運動療法や鍼などの治療(非薬物療法)があります。薬物療法としては抗うつ薬や抗けいれん薬がよく用いられます。漢方薬が用いられることもあります。