えいちあいぶいかんれんしんけいにんちしょうがい(はんど)
HIV関連神経認知障害(HAND)
HIV感染症の進行に伴って見られる認知機能障害
9人の医師がチェック 128回の改訂 最終更新: 2017.12.06

HIV関連神経認知障害(HAND)の基礎知識

POINT HIV関連神経認知障害(HAND)とは

HIV関連神経認知障害はHIV感染者にみられる認知機能の低下のことを指します。主な症状は、認知機能の低下・運動障害・感覚障害・鬱(うつ)・幻覚などになります。 HIVの感染があるかどうかや認知機能の検査を行って診断します。また、補助診断として画像検査(頭部MRI検査)も一緒に行います。抗ウイルス薬を用いて治療しますが、すでに強い細胞性免疫不全がある場合は、抗ウイルス薬を使用すること一時的に症状が悪化すること(免疫再構築症候群:IRIS)があるので注意が必要です。HIV関連神経認知障害が心配な人や治療したい人は、感染症内科を受診して下さい。

HIV関連神経認知障害(HAND)について

  • HIV感染症の進行に伴って見られる認知機能障害
  • 認知機能障害の程度によって3段階に分けられる
    • 顕著な機能障害を伴う認知障害(HIV-associated dementia;HAD)
    • 軽度神経認知障害(Mild neurocognitive disorder;MND)
    • 無症候性神経心理学的障害(asymptomatic neurocognitive impairment;ANI)

HIV関連神経認知障害(HAND)の症状

  • 主な症状
    • 認知症
    • 運動障害
    • 感覚障害
    • うつ
    • 幻覚

HIV関連神経認知障害(HAND)の検査・診断

  • 血液検査
    • HIVに感染しているかを調べる
    • HIV感染によってどの程度白血球が減っているのかを調べる
  • 認知機能の検査
    • 質問式の検査を行う
  • 髄液検査
    • 腰椎穿刺を行い、HIVのウイルス量やタンパク質などを調べる
  • 画像検査
    • 頭部MRI検査:大脳基底核や白質といった部位に脳の萎縮が見られる
    • 頭部CT検査HIV感染症に伴う他の病気(悪性リンパ腫など)を除外するために行われることがある

HIV関連神経認知障害(HAND)の治療法

  • 薬物療法
    • HIV薬による治療を行う
  • エイズ発症した場合、免疫力が低下することで日和見感染(普通は感染しにくい病原体に感染すること)を起こし、死に至ることがある
    • 感染した病原体に応じて抗菌薬などを使う
  • 抗HIV薬を使用すると免疫力が改善するが、それに反して症状が悪化することがある

HIV関連神経認知障害(HAND)が含まれる病気

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