きていさいぼうがん
基底細胞がん
皮膚がんの中で最も頻度の高いがん。紫外線が誘因となることが知られている
5人の医師がチェック 112回の改訂 最終更新: 2018.11.07

基底細胞がんの基礎知識

POINT 基底細胞がんとは

皮膚は表皮(外側)と真皮(内側)の2つからなります。さらに表皮は外側から角質層、顆粒層、有棘層、基底層に分かれます。基底細胞がんは基底層の細胞が悪性化するもので、顔面(特に顔の中心よりに)に発生しやすいことが知られています。基底細胞がんの初期症状はほくろに似た黒色から黒褐色の皮疹で、ゆっくりと大きくなります。病理検査(腫瘍の一部を切り取り顕微鏡でみる検査)で診断が行われ、がんの広がりを見るために画像検査(CT検査やMRI検査)が行われます。根本的な治療は手術で病気の部分を切り取ることですが、それが難しいときには放射線や凍結療法で治療が行われます。皮膚に該当する症状があって心配な人は皮膚科を受診してください。

基底細胞がんについて

  • 基底細胞がんは皮膚がんの中でも最も頻度の高いがん
    • 紫外線が誘因となる
    • 日本人にもっとも多い皮膚がん
      • 毎年10万人に5人がかかるとされる
      • 発生部位は80%以上が顔と頭
  • 病気の特徴
    • 「がん」という名前がついているが、ゆっくりと進行し、通常のがんのように転移することは少ない
    • ゆっくりではあるが深い部位や横に広がるため、がんが小さいうちに切除してしまうことが望ましい

基底細胞がんの症状

  • 主な症状
    • 黒色から黒褐色の軽く盛り上がった皮疹(皮膚にみられる発疹
    • ほくろと勘違いされやすい
    • 痛みやかゆみはない
    • 上下のまぶた、鼻、上唇のまわりに発生しやすい
  • 数年かかって大きくなり腫瘤(こぶ)を形成する
    • 進行すると腫瘤の中心部がくぼんで潰瘍を形成する
      • かさぶたになったり出血したりする
      • 潰瘍の周辺に黒く盛り上がった、ぶつぶつが発生
  • まれなタイプの基底細胞癌では、てかりのある白色からピンク色のの皮疹や、くっきりとした赤い皮疹が出ることもある

基底細胞がんの検査・診断

  • 生検がん細胞かどうか(良性か悪性か)を調べる
    • 潰瘍の一部を採取して顕微鏡で調べる
  • 画像検査:転移や他のがんの有無、ステージなどを調べる
    • 胸部レントゲン検査:他のの有無を調べる
    • 腹部超音波検査:他の癌の有無を調べる
    • ガリウムシンチフィ:転移や他のがんの有無を調べる
    • CT検査:がんの大きさや位置、転移の有無を調べる
    • MRI検査:がんの大きさや位置、転移の有無を詳しく調べる

基底細胞がんの治療法

  • 手術で病変部位を切り取る
    • 実際の腫瘍のある場所よりも少し広めに取り除いたら再発の可能性が減る
  • 手術ができない時は放射線療法や凍結療法が行われる(持病があるため外科手術が難しい場合など)

基底細胞がんが含まれる病気

基底細胞がんのタグ

基底細胞がんに関わるからだの部位