たんじゅんこくし(ほくろ)
単純黒子(ほくろ)
いわゆる「ほくろ」のこと
8人の医師がチェック
96回の改訂
最終更新: 2023.06.18
単純黒子(ほくろ)の基礎知識
POINT 単純黒子(ほくろ)とは
いわゆる「ほくろ」のことです。単純黒子はメラニン色素をつくる細胞が変化してできます。整容面以外の症状は特になく、問題を起こすこともありませんが、悪性黒色腫(メラノーマ)と区別が必要になることがあります。悪性黒色腫と見分けるために医療用の虫めがね(ダーモスコピー)による診察や、病理診断(ほくろの一部を取り出して顕微鏡でみる検査)を行います。基本的に治療は不要ですが、見た目が気になる場合は手術によって切り取ります。単純黒子は特に治療が必要ではありませんが、急に大きくなる場合は悪性黒色腫と見分ける必要があるので、皮膚科を受診してください。
単純黒子(ほくろ)について
単純黒子(ほくろ)の症状
- 茶色から黒色の色素斑であったり、盛り上がってくるもの(結節)もある
- 痛みは伴わない
単純黒子(ほくろ)の検査・診断
単純黒子(ほくろ)の治療法
- 基本的には
良性腫瘍 のため見た目が気にならなければ治療は必要ない - 大きい
先天性 の色素性母斑は悪性黒色腫が将来的に発生する可能性が通常より高いため、手術で取りきることも多い - 手術
- 手術で
病変 を取りきる - 先天性の色素性母斑で大きい場合は何回かに分けて切除する
- 手術で
単純黒子(ほくろ)の経過と病院探しのポイント
単純黒子(ほくろ)でお困りの方
単純黒子、いわゆる「ほくろ」があるというだけであれば、特に病院を受診する必要はありません。
新しくできたものでなおかつ急激に大きくなってくるほくろの場合は、悪性黒色腫という皮膚がんとの区別が必要になります。その場合は皮膚科クリニックの受診が勧められます。
単純黒子は基本的に見た目から診断します。単純黒子の検査では、悪性黒色腫と区別するために、ダーモスコピーという器具を使用して詳しく表面を観察したり、生検といってほくろの一部を採取して顕微鏡で観察する検査を行います。ダーモスコピーは通常の皮膚科クリニックにある器具なので、そのために大病院を受診する必要はありません。
単純黒子であれば基本的に治療は必要ありません。場所や大きさによって、見た目が気になる場合は、外科的に切除する手術も行われることがあります。切除術に関しても、小さい単純黒子であれば、クリニックで実施できることが多いです。悪性黒色腫であれば、手術が必要になります。詳しくは悪性黒色腫のページもご参考になさってください。