まんせいいえん

慢性胃炎

胃粘膜が慢性的に炎症を起こしている状態。ヘリコバクター・ピロリ感染が主な原因である

病気に対応する病院を探す
12人の医師がチェック 79回の改訂 最終更新: 2017.05.18

慢性胃炎の基礎知識

慢性胃炎について

  • 何らかの原因で胃粘膜が慢性的ある病気や症状が、完全に治癒しないまま長期的に持続している状態のこと炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを起こしている状態
    • ヘリコバクター・ピロリ感染が主な原因
    • そのほかにもストレスや薬の影響でも起こることがある
  • 歳を取るに従って起こりやすくなる
  • 大きく3つに分類される
    • 表層性胃炎:胃の表面部分(粘膜部分)に炎症が現れる
    • 萎縮性胃炎:粘膜や組織が萎縮筋肉や内臓などが、やせ衰えて小さくなることし胃液の分泌が少なくなる
    • 肥厚性胃炎:胃粘膜が異常に分厚くなる
  • 感染が長く続くと胃がんに進展することがある

慢性胃炎の症状

  • 胃のもたれ・不快感
  • 食前や食後に腹痛
  • 膨満感や胸焼け
  • 吐き気

慢性胃炎の検査・診断

  • 胃カメラ口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれる上部消化管内視鏡検査口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれる):胃の粘膜の状態を調べる
  • 組織診病気を詳しく調べるために、体や病変の一部を切除して顕微鏡で調べる検査。例えば、腫瘍ががんか否かを調べる時などに行われる:胃カメラの際に胃の粘膜の一部をを切り取り、がん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある細胞やピロリ菌主に胃の中に存在する細菌で、胃潰瘍、胃がん、血液疾患などの原因となる菌がいるかを調べる

慢性胃炎の治療法

  • 胃炎に対する治療
    • プロトンポンプ阻害薬、H2遮断薬
      ・胃酸の分泌を抑え胃のダメージを減らす
    • ピロリ菌主に胃の中に存在する細菌で、胃潰瘍、胃がん、血液疾患などの原因となる菌に感染していればその除菌(「ヘリコバクター・ピロリ感染」を参照)
      ・プロトンポンプ阻害薬、ペニシリン系抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないとマクロライド系抗菌薬またはメトロニダゾールの3剤を同時に使う
  • 予防、再発予防方法
    • 暴飲暴食を控えて胃に負担のかからない生活をする
  • 長期的な経過
    • 胃がんに進展していないか、定期的に内視鏡自在に曲がる管の先にカメラがついていて、体の奥を覗くための機械。有名なのは胃カメラや大腸カメラだが、様々な太さや用途がある検査を受けることが重要
  • 慢性胃炎自体は心配する必要のない病気

慢性胃炎に関連する治療薬

抗ドパミン薬(消化管運動改善薬)

  • 消化管運動を亢進させ、消化管運動の低下などによる吐き気、胸やけ、食欲不振などを改善する薬
    • 消化管運動が低下することによって吐き気、胸やけ、食欲不振などがあらわれる場合がある
    • アセチルコリンの作用が増強されると消化管運動が亢進するが、アセチルコリンはドパミンによってその作用を抑えられる
    • 本剤は抗ドパミン作用をあらわし消化管運動を亢進させる作用をあらわす
  • 本剤の中には嘔吐中枢を抑制することで吐き気・嘔吐を抑える薬剤もある
抗ドパミン薬(消化管運動改善薬)についてもっと詳しく

酸中和薬

  • 消化管の攻撃因子である胃酸を中和し、消化性潰瘍や胃炎などの治療に用いる薬
    • 消化管に対し胃酸などの攻撃因子が胃粘膜などの防御因子を上回っている状態では消化性潰瘍や胃炎などがおこりやすい
    • 金属を含む薬剤の一部は酸(胃酸)を中和する作用をもつ
    • 本剤はアルミニウム、カルシウム、マグネシウムなどの金属を含み、酸を中和する薬剤である
  • 本剤の中には、粘膜保護作用や緩下(お腹を緩くする)作用をもつ薬剤もある
酸中和薬についてもっと詳しく

副交感神経刺激薬(消化管運動亢進薬)

  • 副交感神経の働きを活発にし消化管運動を亢進させることで、胃もたれなどの消化器症状を改善する薬
    • 消化管運動が低下することなどによって胃もたれ、胸やけ、胃の痛みなどがおこることがある
    • 消化管運動は副交感神経が関与し、神経伝達物質のアセチルコリンの作用により副交感神経が活発になる
    • 本剤はアセチルコリンの増強作用などにより副交感神経を活発にする作用をあらわす
  • 薬剤によってアセチルコリンへの作用方法が異なる場合がある
副交感神経刺激薬(消化管運動亢進薬)についてもっと詳しく

慢性胃炎の経過と病院探しのポイント

慢性胃炎かなと感じている方

慢性胃炎では、胃もたれや吐き気、胸焼けといったような症状がみられます。このような症状に該当してご心配な方は胃カメラ口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれる上部消化管内視鏡口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれる)の検査が行える消化器クリニックでの受診をお勧めします。

胃炎は胃の内側の粘膜の異常ですので、レントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査といったような画像検査や、血液検査で診断することはできません。

慢性胃炎に対応する病院・クリニックを探す

慢性胃炎でお困りの方

慢性胃炎の治療としては、胃薬の内服とともにピロリ菌主に胃の中に存在する細菌で、胃潰瘍、胃がん、血液疾患などの原因となる菌の除菌治療が重要です。一定期間抗生物質微生物が産生する細胞の増殖や機能を阻害する物質。抗菌薬・抗ウィルス薬・抗がん薬を含むを内服することで、胃にピロリ菌がいる方は、菌を退治することができます。ピロリ菌を除菌することによって胃がんの発生リスクを低下させることが治療の目的です。

ピロリ菌の除菌は、消化器内科のクリニックや、内科のある病院であればほとんどの医療機関で受けることができます。また、そのまま放置することで、まれに胃がん発症症状や病気が発生する、または発生し始めることする方がいますので、除菌を受けた上で、1年に1回など定期的な胃透視X線(レントゲン)を使って、体の中を撮影しながらリアルタイムに動画で確認すること(バリウムによる検査)や胃カメラ口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれるで経過を見ていくのが良いでしょう。

慢性胃炎に対応する病院・クリニックを探す

慢性胃炎に含まれる病気


慢性胃炎のタグ

からだ

慢性胃炎に関わるからだの部位