しゅうしゅくせいしんまくえん
収縮性心膜炎
心臓を包んでいる心膜に炎症が起こり変性して、心膜が硬くなってしまった状態。心臓が十分に拡がることができず症状が起こる
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最終更新: 2021.08.21
収縮性心膜炎の基礎知識
POINT 収縮性心膜炎とは
心臓の周囲をくるむように存在する心膜が硬くなってしまい、心臓の動きが悪くなる病気です。ウイルス感染や自己免疫疾患、放射線治療の後遺症などが原因となります。主な症状は息切れやむくみです。 症状や身体診察に加えて、心臓エコー検査や画像検査を用いて診断します。症状がなければ必ずしも収縮性心膜炎そのものに対する治療は行われず、原因に対する治療を可能な限り行います。息切れやむくみなどの症状に対しては、利尿薬など心不全として薬物治療を行います。また、薬物治療でも効果が乏しい場合は手術を検討します。収縮性心膜炎が心配な人や治療したい人は、循環器内科や心臓血管外科を受診して下さい。
収縮性心膜炎について
収縮性心膜炎の症状
収縮性心膜炎の検査・診断
- 画像検査:心臓の形に変化がないかを調べる
- 胸部レントゲン検査
- 心臓超音波(エコー)検査
- 必要に応じて心臓カテーテル検査でより詳しい検査を行う
収縮性心膜炎の治療法
- 主な治療は心不全に対する治療と似ている
- 内科的治療
- 安静にする
- 塩分の摂取量を控える
- 利尿薬の内服:水分の排泄を促進
- 内科的治療
- 炎症を抑える薬を使う
- NSAIDs
- イブプロフェン
- コルヒチン など
- 薬による治療で不十分な場合は、早期に手術を検討する
- 手術:硬くなった心膜を一部切り取って、心臓が広がりやすくする
- 早期の手術により、経過が良くなることが知られている
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