過活動膀胱の検査や診断について
尿の回数が多い人や急な尿意を感じる人には過活動膀胱が疑われます。過活動膀胱の症状は他の病気でも見られることがあるので、原因が他にないかが調べられる必要があります。そのために、診察や検査がいくつか行われます。
1. 問診
- 排尿の状況についての質問
- 朝起きてから寝るまでに何回くらい排尿をするか
- 夜寝てから朝起きるまでに何回くらい排尿をするか
- 急に尿がしたくなり我慢が難しいことがあったか
- 急に尿がしたくなり我慢ができず尿を漏らすことがあったか
- 患者さんの背景についての質問
- 過去にかかったことがある病気には何があるか
- 現在治療中の病気はあるか
- 定期的に飲んでいる薬はあるか
排尿回数は急に聞かれてもわからないことが多いと思います。大まかでも問題はないので、分かる範囲で答えてください。近々、受診を考えている人は、数日ほど排尿の状況について記録をしておくと、よりはっきりと症状を伝えることができます。
2. 身体診察
お医者さんが直接患者さんの身体の状態をくまなく調べることを身体診察といいます。具体的には、患者さんの身体を観察したり、
3. 尿検査
尿検査では尿に含まれる成分を調べることができます。調べる具体的な項目は、糖やタンパク、
4. 超音波検査(エコー検査)
【参考文献】
・「標準泌尿器科学」(赤座英之/監 並木幹夫、堀江重郎/編)、医学書院、2014
・「泌尿器科診療ガイド」(勝岡洋治/編)、金芳堂、2011
・UpToDate Lower urinary tract symptoms in men Authors:Kevin T McVary, MD, FACS Rajiv Saini, MD
・UpToDate Treatment of urgency incontinence/overactive bladder in women Author: Emily S Lukacz, MD, MAS