しきゅうたいがん
子宮体がん
子宮の内側を覆っている子宮内膜からできるがん。子宮内膜がんとも言われる。
8人の医師がチェック 115回の改訂 最終更新: 2018.08.24

子宮体がんの基礎知識

POINT 子宮体がんとは

子宮内膜に発生する悪性腫瘍(がん)です。閉経後の女性に多く、不正出血で気づかれることが多いです。発病に関与するものとして肥満、出産経験がないこと、初潮が早いこと、閉経が遅いこと、エストロゲン製剤の内服などが考えられています。内診や超音波検査を行い、子宮内膜の組織の生検を行い診断します。子宮体がんと診断された場合にはMRI検査やCT検査などの画像検査も行われて病気の進行度などが確認されます。がんの初期の場合に限り、妊孕性温存(妊娠したい)希望があればホルモン治療が選択されることもありますが、治療は手術療法が基本となります。手術後に確認したがんの進行度に応じて抗がん剤治療が追加されることがあります。不正出血を認め心配な方は産婦人科を受診してください。

子宮体がんについて

  • 子宮の内側を覆っている子宮内膜からできるがん
    • 子宮内膜がんとも言われる
    • 子宮肉腫という病気が「子宮体がん」に分類されることがあるが、本来は全く別の病気
  • 子宮体がんは年間1万人程度の人が発症している
    • 子宮体がんで亡くなる患者さんは年間2000人程度
    • 閉経後の女性に多く、子宮頸がんより罹患しやすい年齢層が上である
  • エストロゲンという女性ホルモンが関わっている場合が多く、以下の人に多いとされる
    • 肥満
    • 月経不順
    • 遅い閉経
    • 出産経験がない
    • エストロゲン製剤を飲んでいる
  • 子宮体がんの前の段階として、子宮内膜増殖症という病気がある
    • いろいろなタイプがあるので詳しく検査が必要

子宮体がんの症状

  • 主な症状は不正性器出血
    • 特に閉経後の出血は早めに検査をする必要がある
  • その他に、稀ではあるが以下のような症状が出ることもある
    • おりもの
    • 排尿痛
    • 性交中の痛み
    • 下腹部の痛み  など

子宮体がんの検査・診断

  • 内診、直腸診:子宮の入り口や周りに異常なものが触れないかなどを調べる
  • 子宮鏡検査:子宮の中を内視鏡で調べる
  • 細胞診:綿棒でこすって付いた細胞が、がん細胞でないかを顕微鏡で調べる
  • 生検腫瘍を一部切り取り、がんが含まれていないかどうかを調べる
  • 画像検査:腫瘍の大きさや位置、広がりなどを調べる
    • 腹部超音波検査
    • 腹部CT検査
    • MRI検査
  • 子宮体がんのステージは「がんの深さ」「がんの広がり」「転移の広がり」で決定される

子宮体がんの治療法

  • 治療の中心は手術
    • ごく初期の場合で、悪性度が低いものに限り、ホルモン療法が行われることがある
    • その場合でも、ホルモン療法の効果が見られない場合には手術が行われる
  • 5年生存率は早期で治療ができれば90%以上

子宮体がんに関連する治療薬

NK1受容体拮抗薬

  • 抗がん薬による嘔吐中枢への刺激を阻害し、悪心(吐き気)・嘔吐を抑える薬
    • 抗がん薬投与による悪心・嘔吐は延髄に嘔吐中枢に刺激が伝わりおこる
    • 脳のCTZや中枢神経に多く存在するNK1(ニューロキニン1)受容体が作用を受け嘔吐中枢に刺激が伝わる
    • 本剤はNK1受容体を阻害することで嘔吐中枢への刺激を抑える
  • 原則として、5-HT3受容体拮抗薬(吐き気止め)と併用して使用する
NK1受容体拮抗薬についてもっと詳しく

5-HT3受容体拮抗薬

  • 抗がん薬による嘔吐中枢への刺激を阻害し、悪心(吐き気)・嘔吐を抑える薬
    • 抗がん薬投与による悪心・嘔吐はいくつかの経路によって延髄にある嘔吐中枢に刺激が伝わることでおこるとされる
    • 脳のCTZ(化学受容器引金帯)や消化管には、5-HT3受容体という伝達物質セロトニンの作用により嘔吐中枢へ刺激を伝えるものがある
    • 本剤は5-HT3受容体拮抗作用により、嘔吐中枢への刺激を阻害する
5-HT3受容体拮抗薬についてもっと詳しく

子宮体がんのタグ

子宮体がんに関わるからだの部位