1,2週間以内で自然に治まる痰は、風邪などでもよくある症状です。重大な病気が隠れている可能性は低いと考えられます。しかし、数週間以上長引く人は、医療機関での治療を要する病気が隠れていることが少なくありません。
長引く痰の原因としては、結核なども含む肺の感染症、気管支喘息、COPD、気管支拡張症、肺がん、心不全などが挙げられます。痰に血が混じる人は、特に重大な病気が隠れている可能性が高いです。
医療機関ではまず胸部X線(レントゲン)検査、喀痰検査(痰を採取して調べる)、血液検査などが行われます。一般内科や小児科で診てもらえることが多いですが、大人は呼吸器内科を受診すると特に専門的な診察を受けられます。