みみなり
耳鳴り

耳鳴りの基礎知識

概要

静かな時に一時的に起こる耳鳴りは正常で、ほとんどの人が経験します。耳鳴りが続いている場合、耳の病気の可能性があるので、耳鼻咽喉科を受診してください。

ポイントは、難聴がやめまいがあるかどうかです。自律神経や生理、更年期、こころが関係していることもあります。耳鳴りの治療は、病院での処方薬、一般医薬品の他に、補聴器や心理療法(バイオフィードバック療法、認知行動療法、TRT)などがあります。

原因とメカニズム

耳鳴りと聴力低下は一緒に起きることが多いです。聴力低下は、音の正常な信号が脳に伝わっていない状態です。そのような時には音の異常な信号が脳に伝わるようになりやすく、耳鳴りが起きるのです。

症状から考えられる病気

ある時突然起きた

突発性難聴脳卒中脳出血脳梗塞)の可能性があります。

数週間かけて少しずつ悪くなっている

聴神経腫瘍などの可能性があります。

片耳が聞こえにくい

外耳道の異物、中耳炎耳硬化症、鼓膜穿孔メニエール病突発性難聴おたふくかぜラムゼイ・ハント症候群などが考えられます。

両耳が聞こえにくい

騒音性難聴、老人性難聴薬剤性難聴が考えられます。

耳が痛い

中耳炎ラムゼイ・ハント症候群の可能性があります。

めまいや吐き気がある

メニエール病突発性難聴が考えられます。

めまいやふらつき、吐き気がある

聴神経腫瘍脳腫瘍)や脳卒中脳出血脳梗塞)の可能性があります。

大音量のライブや騒音を聞いた

音響性外傷が考えられます。治療にはステロイド薬などを使います。入院が必要になる場合もあります。

工事現場など、長い年数騒音がする環境で働いている

騒音性難聴の可能性があります。

高齢者である

老人性難聴の可能性があります。

めまい、動悸、息苦しさ、手足のしびれなど、他に様々な症状がある

耳自体の病気というよりは、自律神経失調症更年期障害、ストレスや心の状態が関係している可能性があります。

怖い病気

突発性難聴

ある時突然、片方の耳が聴こえにくくなることが特徴的です。ステロイドの治療が行われますが、適切な治療が行われても、約3分の1は良くならないままです。

ラムゼイ・ハント症候群

帯状疱疹という感染症の一種で、顔や耳の水ぶくれと痛み、顔の筋肉の麻痺、聴力の低下や耳鳴りといった症状があらわれます。後遺症が残る可能性が高いため、早めに受診して、抗ウイルス薬とステロイドを使用した治療を始める必要があります。

受診の目安

以下のような場合は、耳鼻科の受診が必要な状態です。

・ある時突然、耳が聴こえにくくなった
・めまいやふらつき、吐き気がある
・顔に左右差があらわれたり、ろれつが回らない
・顔や耳が痛い
・顔や耳に水ぶくれができている

診療科

耳鼻咽喉科

基本的に耳鼻咽喉科に行けば大丈夫です。聴神経腫瘍脳腫瘍)は脳神経外科、ラムゼイ・ハント症候群は内科の病気ですが、耳鼻科の医師が紹介してくれます。

検査

聴力検査

健康診断などでも行われている検査で、オージオメーターという機械で、音の高さごとに、どれくらいの強さの音なら聞こえるのかを調べます。

ABR(聴性脳幹反応)

左右の耳たぶと頭部に電極を付け、ヘッドホンから音を聞いたときの脳波の変化を調べます。音が伝わる経路(内耳から脳まで)の中で、どこに異常があるか調べることができます。

頭のCT、MRI

聴神経腫瘍脳腫瘍)や脳卒中脳出血脳梗塞)の診断に役に立ちます。

治療

原因の病気に合わせた治療を行います。
補聴器を使用することで、耳鳴りの改善が期待できます。

耳鳴りは正常な音の信号が伝わらなくなることが原因で、異常な音の信号が伝わり、耳鳴りが起きます。補聴器を使って正常な音の信号が脳に届くようになると、関係ない異常な信号を拾いとらないようになります。こういったメカニズムで、補聴器で耳鳴りが改善するのです。

セルフケア

耳鳴りに対して、自分でできることはたくさんあります。 例えば、音楽を聞いたり、歌ったり、外にでかけたり、スポーツやヨガをしたりすることで、耳鳴りが気にならなくなります。

また考え方を変えることも有効です。「自分の耳鳴りは一生治らないんじゃないだろうか」「耳鳴りのせいで仕事がうまく行かない」といった考え方をポジティブに変えることが出来れば、耳鳴りから来るストレスも軽くなります。



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