そうおんせいなんちょう(まんせいおんきょうせいなんちょう)
騒音性難聴(慢性音響性難聴)
大きな音を長期間にわたり繰り返し聞くことで起こる難聴。騒音がある環境下での職場でよくみられる
5人の医師がチェック 12回の改訂 最終更新: 2023.10.19

騒音性難聴(慢性音響性難聴)の基礎知識

POINT 騒音性難聴(慢性音響性難聴)とは

工事現場や工場などで、大きな音を長期間にわたって聞くことで起こる難聴です。最初は自覚症状がないことが多く、年単位で徐々に耳鳴りや難聴を自覚するようになります。純音聴力検査で、特定の高さの音に対する聴力の低下を調べます。有効な治療はなく、難聴が進行しないように、職場の配置換えなどを考慮します。騒音性難聴は治療法がない難聴ですので、大きな音の職場では耳栓などを使用して、大きな音を聞き続けないような予防法が重要です。職場健診で聴力検査を行うことも多いと思いますが、徐々に耳鳴りや難聴が進行している自覚がある場合は、耳鼻咽喉科に受診してください。

騒音性難聴(慢性音響性難聴)について

  • 大音量を長時間繰り返し聞くことが原因で起こる難聴
    • 騒音がある環境下での職場(ライブハウスや工事現場など)でよくみられる
    • 勤続年数が長い人ほど発症する割合が高いことが知られている(5-10年程度の経過で発症することが多い)

騒音性難聴(慢性音響性難聴)の症状

  • 初期には耳鳴りが起こる
  • 徐々に進行する難聴
    • 両側に同等に発生する場合が多い

騒音性難聴(慢性音響性難聴)の検査・診断

  • 詳細な職場環境についての問診
  • 聴力検査
    • ある特定の高さの音(4,000Hz)に対する聴力が低下することがある:老人性難聴薬剤性難聴でも同様のことが起こる

騒音性難聴(慢性音響性難聴)の治療法

  • 有効な治療はなく、聴力の回復は困難であることが多い
    • 難聴が進行しないようにするために、職場の配置換えなどを行う

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