2016.06.05 | ニュース

咳と息切れだけじゃなかった!タバコで呼吸機能が落ちる「COPD」のサインとは

67人の症状を調査

from BMC pulmonary medicine

咳と息切れだけじゃなかった!タバコで呼吸機能が落ちる「COPD」のサインとはの写真

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、喫煙などの原因により、肺の組織が破壊され、息切れや咳の症状を起こす病気です。ほかの症状があるか、実際の患者を観察する研究が行われました。

◆COPD患者に痛みを聞き取り

オランダの研究班が、COPDで呼吸機能のリハビリを受けようとしている、平均年齢64.9歳の患者67人を対象に、痛みの症状があるかの質問票と、呼吸機能などの検査を行い、結果を集計しました。

 

◆53%に胸の痛み

次の結果が得られました。

対象とされた67人の参加者のうち55人が慢性の痛みを訴えた(82.1%)。53.7%は胸痛があった。

体のどこかに長引く痛みを感じていた人が対象者のうち82.1%にのぼりました。また、53.7%に胸の痛みがありました

 

COPDでは胸の痛みも出やすいようです。喫煙している人で、症状に心当たりがあれば呼吸器内科に相談してみましょう。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Prevalence of thoracic pain in patients with chronic obstructive pulmonary disease and relationship with patient characteristics: a cross-sectional observational study.

BMC Pulm Med. 2016 Apr 6.

[PMID: 27052199]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

▲ ページトップに戻る