2016.03.16 | ニュース

携帯へのメッセージサービス 若者の禁煙に効果?

1,590人を対象に効果を検証
from JAMA internal medicine
携帯へのメッセージサービス 若者の禁煙に効果?の写真
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禁煙サポートには、専門家と直接会って支援を受けたり、メールサービス・アプリなどを使ったり様々な方法があります。スウェーデンの研究チームが、携帯へのショートメッセージ(SMS)を使った若者への禁煙サポートの効果を検証しました。

◆21-30歳の若者1590人が対象

研究チームは、禁煙したいという意思をインターネット上で確認した21~30歳の大学生の参加者1590人をランダムに分け、827人には週に3回以上3ヶ月間、禁煙をサポートするテキストメッセージを送りました。もう一方の763人のグループには、同じ期間に禁煙のサポートは送らず、2週間に1回、研究参加への感謝メッセージを送りました。

 

◆SMSでのサポートは従来のサポートと効果が同等

次の結果が得られました。

禁煙日から平均(SD) 3.9 (0.37) ヶ月時点で、8週間の長期継続した禁煙は、介入群で203人(25.9%)、対照群で105人(14.6%)から報告された。4週時点での完全禁煙割合は介入群で161人 (20.6%)、対照群で102人(14.2%) から報告された。補正オッズ比 (95% CIs)は、結果それぞれ2.05 (1.57-2.67)と1.56 (1.19-2.05)だった。

自己申告で禁煙を長期継続できた人(8週間以上5本より多く喫煙していない)は禁煙サポートメッセージを受けた人で203人、受けていない人で105人でした。

「この試験で観察された効果は従来の禁煙サポートと効果が同等である」と研究チームは述べています。

 

欧米ではSMSが通常のコミュニケーションとして普及していますが、日本の若者だとメッセージングアプリの方が親しみやすいでしょうか。

別の研究では、「タバコを吸いたい…」といった弱音をメールで送信すると、自動的にメッセージを返してくれる禁煙プログラムの有効性を報告するものもあります。

様々な禁煙サポートの中から、ご自身に合った方法やツールを探して禁煙が成功できればよいですね。

参考文献

Effectiveness of Short Message Service Text-Based Smoking Cessation Intervention Among University Students.

JAMA Intern Med. 2016 Mar 1.

[PMID: 26903176]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。