◆1000人を対象に調査
研究チームは、1日10本以上喫煙していてニコチンパッチでの禁煙に興味がある1000人のうち、500人に5週間分のニコチンパッチを届け、行動サポートは行わないことにしました。その他の人たちには比較のため行動サポートも行なわず、ニコチンパッチも届けませんでした。
◆宅配ニコチンパッチを受け取った人の方が禁煙率は高い
研究参加から6か月後に、30日の禁煙の成功を電話で自己申告した人数は、ニコチンパッチ宅配が38人に対し、宅配なしで15人でした。
唾液サンプルの返送によって禁煙成功が確認できたのは6ヶ月時点で、ニコチンパッチを宅配受け取りで14人、宅配無しで5人でした。参加者のうち、有効な唾液サンプルを返送したのは50.9%のみでした。
この結果だけでは、宅配がよいという充分な根拠となりませんが、なかなかむずかしい禁煙をがんばろうとする方々の手元に直接届くというのは、おもしろい方法なのではないでしょうか。
執筆者
Effect of Mailing Nicotine Patches on Tobacco Cessation Among Adult Smokers : A Randomized Clinical Trial.
JAMA Intern Med. 2016 Feb 1.
[PMID: 26809849]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。