心筋梗塞患者の生活習慣改善を携帯電話のメッセージで支援

心筋梗塞後の生活習慣の改善は、再発予防などに重要であると言われています。今回の研究は、心筋梗塞患者に対し、生活習慣を改善するためのメッセージを送ることで、血液検査値や身体活動にどのような影響があるか検証しました。
◆生活習慣改善のメッセージを送る群と通常のケアを受ける群に振り分け
心筋梗塞などの
生活習慣の改善に関するメッセージは、喫煙や運動などの生活習慣についてセミオーダーメイドのメッセージを作成し、6か月にわたって1週間に4通送りました。
◆生活習慣改善メッセージは血液検査値の改善に有効
以下の結果が得られました。
6ヶ月時点で、LDL
コレステロール 値は、収縮期血圧 とBMI の減少と同時に、介入群の対象で有意 に低くなり、身体活動は有意に増加し、喫煙は有意に減少した。
心筋梗塞患者に対し生活習慣に関するメッセージを送ることで、身体活動が増加し、喫煙が減少するという生活の改善が見られました。検査値では、LDLコレステロール値、最高血圧、BMIが改善しました。
心臓の病気は、その後の生活習慣の改善で再発予防が可能な場合もあり、逆に気をつけていないと再発する可能性も高くなります。自分ではわかっていてもなかなかできない生活習慣の改善ですが、このようにメッセージを受け取ることで、少し気をつけることができるのであれば有用かもしれません。
執筆者
Effect of Lifestyle-Focused Text Messaging on Risk Factor Modification in Patients With Coronary Heart Disease: A Randomized Clinical Trial.
JAMA. 2015 Sep 22-29
[PMID: 26393848]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。