2015.11.23 | ニュース

葉酸を摂りすぎると皮膚がんに!?

フランスの研究チームが5,880人を分析
from The American journal of clinical nutrition
葉酸を摂りすぎると皮膚がんに!? の写真
(C) goodluz - Fotolia.com

皮膚がんは紫外線などの刺激により発症する危険性が高まることが知られていますが、栄養素との関連についてはあまりわかっていませんでした。今回の研究では、ビタミンの仲間である葉酸と皮膚がんの関連性を検証しました。

◆葉酸の多量摂取と皮膚がんの関連性を検証

葉酸は、妊婦の間に摂取量が少ないと、子どもの発達に影響することが知られている栄養素(ビタミンの一種)です。

今回の研究では、フランスで行われた調査に参加した5,880人を対象に、葉酸の摂取量と皮膚がんの関連性を検証しました。

 

◆葉酸を多く摂ると皮膚がんを発症する可能性が高くなる?

以下の結果が得られました。

食事の葉酸摂取量は、皮膚がん全体(3分位の最も少ない摂取量と比べて最も多い摂取量では、ハザード比1.79、95%信頼区間1.07-2.99、pトレンド=0.03)、悪性黒色腫ではない皮膚がん(ハザード比1.85、95%信頼区間1.06-3.23、pトレンド=0.03)、基底細胞がん(ハザード比1.78、95%信頼区間0.98-3.24、pトレンド=0.05)のリスクの増大と関連していた。

葉酸の摂取量が多いと、皮膚がん全体、悪性黒色腫を除いた皮膚がん発症する危険性が高くなるという結果でした。この特徴は、女性のみで見られました。

 

この結果だけでは、葉酸が皮膚がんを増やす原因になったかどうかは断定できません。葉酸の摂取量が極端に多くなるような偏った食事が、ほかの何かの面でがんに関係していたなどの可能性も考えられます。また、葉酸が不足することで、子どもの二分脊椎などの問題が起こりやすくなるため、葉酸を極端に避けることは勧められません。

葉酸は、人体にとって必要な栄養素ですが、食べ過ぎることで問題が起きる可能性も頭の隅に置いておいても良いかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Prospective association between dietary folate intake and skin cancer risk: results from the Supplémentation en Vitamines et Minéraux Antioxydants cohort.

Am J Clin Nutr. 2015 Aug

[PMID: 26156743]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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