2015.11.15 | ニュース

血尿と蛋白尿から腎不全に…腎血管炎の治療法は?

文献レビューにより検証
from The Cochrane database of systematic reviews
血尿と蛋白尿から腎不全に…腎血管炎の治療法は?の写真
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腎臓の機能が急激に悪化する腎血管炎(急速進行性糸球体腎炎)は、免疫の異常により起こるとされ、血尿や蛋白尿などの症状を特徴とします。これまでの研究で治療法を検討した結果が、文献の研究によりまとめられました。

◆異常な免疫を血漿交換で治療

血管炎の治療に、異常な免疫を抑える免疫抑制薬のほか、血液から抗体を含む成分を取り除く血漿交換という方法があります。異常な抗体が腎血管炎の原因になっていれば、血漿交換により異常な抗体を取り除くことで腎血管炎に効果があると考えられます。

研究班は、過去の研究のデータベースから、腎血管炎の治療を実際に行ったときの結果を評価したものを集め、内容を吟味したうえまとめました。

 

◆血漿交換で腎臓の悪化を予防

次の結果が得られました。

補助療法としての血漿交換は、末期腎臓病のリスクを3か月時点(2件の研究、リスク比0.43、95%信頼区間0.23-0.78)と12か月時点(6件の研究、リスク比0.45、95%信頼区間0.29-0.72)で有意に減少した。

免疫抑制薬の治療に加え、血漿交換を行うことで、1年以内に腎臓が重い状態にまで悪化することが少なくなりました

 

血管炎により腎臓が悪化すると、少なくない割合で透析が必要になります。悪化を防ぐため、血漿交換を含め、さまざまな治療法の研究が続けられています。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Interventions for renal vasculitis in adults.

Cochrane Database Syst Rev. 2015 Sep 24

[PMID: 26400765]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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