2015.10.23 | ニュース

頭痛を引き起こすものごととうまく付き合う方法とは?

ランダム化比較試験により検証
from Behaviour research and therapy
頭痛を引き起こすものごととうまく付き合う方法とは? の写真
(C) mangostock - Fotolia.com

頭痛を引き起こす原因には、どのように対処したら良いのでしょうか。今回の研究では、頭痛のトリガー(引き金)を避けるか、うまく付き合うことで、頭痛の程度が軽減する可能性を報告しました。

◆頭痛を軽減する方法を比較

けがや脳の病気などの原因がない頭痛に、片頭痛緊張型頭痛群発頭痛があります。これらの頭痛は繰り返し起こる痛みの症状があり、ストレスや強い光、騒音、空腹、睡眠不足、飲酒などがトリガーとなって痛みが始まることが多いとされています。

この研究は、片頭痛または緊張型頭痛がある人127人を以下の4群にランダムに分け、頭痛への効果を検証しました。

  • 待機群(何もしない群)
  • 頭痛のトリガーを避ける群
  • 頭痛のトリガーを避け、認知行動療法を行う群
  • 頭痛のトリガーとその強さをコントロールする群(LCT群)

LCTという治療法は、痛みのトリガーを突き止め、そのトリガーが起こるように治療することで、少しずつ慣れさせるというものです。その強さや時間の長さなどは、専門家が害が出ないように管理します。今回の研究で行われたLCTでは、頭痛を引き起こすトリガーの管理に、認知行動療法も使われています。

 

◆頭痛の軽減には、トリガーを管理すると良いかもしれない

以下の結果が得られました。

頭痛の程度には、事後検定により、待機群と2つの治療群に有意な差があった(頭痛を避け、認知行動療法を行う群:p=.006、d=1.00、95%信頼区間[.37-1.60]、LCT群:p=.002、d=1.11、95%信頼区間[.49-1.73]。)

頭痛のトリガーを避け、認知行動療法を行う方法でも、トリガーの強さなどを管理しながら少しずつそのトリガーに慣れていく方法でも、頭痛がより軽減したという結果でした。

 

頭痛に対しては、何もしないよりも、その原因となる行動や習慣を避けたり、慣れながらうまく付き合うことで対処できるのかもしれません。なお、トリガーになる物事は人によっても違い、治療効果にも個人差があることは考えられるため、頭痛の治療を考えられている方は医師にご相談ください。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Behavioral management of the triggers of recurrent headache: a randomized controlled trial.

Behav Res Ther. 2014 Oct

[PMID: 25108482]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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