2015.09.01 | ニュース

緊張型頭痛の治療にイブプロフェンは役立つか?

メタアナリシスで検証
from The Cochrane database of systematic reviews
緊張型頭痛の治療にイブプロフェンは役立つか?の写真
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緊張型頭痛は非常に多くの人に起こり、長く続く鈍い痛みを特徴とします。痛み止めの薬として知られるイブプロフェンにどの程度の効果があるか、これまでの研究をまとめた結果が報告されました。

◆過去の研究から検証

研究班は、過去の研究を検索し、緊張型頭痛の治療としてイブプロフェンの効果と安全性を調べたものを集め、内容を検証しました。

 

◆2時間後に痛みがなくなっている効果あり

次の結果が得られました。

12件の研究を採用し、すべてが頻発反復性緊張型頭痛のある成人参加者を対象としたものだった。

IHS推奨のアウトカムである、2時間での無痛に対して、4件の研究から偽薬と比べてイブプロフェン400mg(すべての剤形)のNNTは14(95%信頼区間8.4-47)であり、1時間においては偽薬と有意差がなかった(中等度の質のエビデンス)。3件の研究から、全体評価が「非常に良い」または「きわめて良い」となるためのNNTは5.9(4.2-9.5)だった(中等度の質のエビデンス)。

有害事象はイブプロフェン400mgと偽薬で差がなく、相対リスク1.1(0.64-1.7)だった(高い質のエビデンス)。深刻な有害事象は報告されなかった。

見つかった研究では、緊張型頭痛のうちで頻発反復性緊張型頭痛というタイプのものがある人について、イブプロフェンを飲んでから2時間時点で痛みがなくなっている割合が多くなる効果が見られました。深刻な副作用は見られませんでした。

この結果から研究班は、「イブプロフェン400mgは、中等度から重度の痛みで始まる急性の頭痛のある、頻発反復性緊張型頭痛の少数の患者に対して、2時間で無痛となることにおいて重要な利益をもたらす」と結論しています。

 

緊張型頭痛は、肩こりやストレスと関係すると言われ、治療で痛みを抑えても何度も繰り返すことがよくあります。安心して使える薬があれば生活を楽にできるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Ibuprofen for acute treatment of episodic tension-type headache in adults.

Cochrane Database Syst Rev. 2015 Jul 31

[PMID: 26230487]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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