片頭痛でピル(経口避妊薬)は危ない?その理由と根拠を解説
この記事のポイント
2. ピル(経口避妊薬)とはどんな薬か
3. 片頭痛を持つ人がピルを飲むことに危険性はあるか
片頭痛は若い女性でも多い病気です。女性が主体となって避妊する方法としてピル(経口避妊薬)がありますが、片頭痛を持つ女性ではピルを使わないほうがよいと考えられる場合もあります。
◆片頭痛と月経周期の関係
片頭痛(偏頭痛)は、頭の片側がズキズキと痛む
片頭痛の特徴のひとつが「前兆」と総称される症状です。前兆は片頭痛の発作の前に現れ、光が見えるなどの視覚症状が一般的とされますが人によってさまざまな感じかたがあります。前兆はある人もない人もいます。
片頭痛は男性より女性に多く、また月経(生理)の周期にともなって症状を現す場合があります。
◆ピル(経口避妊薬)とはどんな薬か
一般的に「ピル」と呼ばれる
避妊目的のピルの一般的な副作用として、吐き気などの消化器症状、乳房痛などのほか、頭痛が現れることもあります。副作用としての頭痛は、人によってはピルの使用を中止する判断の理由となることも考えられます。
ほか非常にまれとされますが、
◆片頭痛を持つ人がピルを飲むことに危険性はあるか
片頭痛がある人は、ピルが適していない(禁忌)と判断される場合があります。『慢性頭痛の
片頭痛を持っている人では、ピルを飲んでいる人では脳梗塞の
片頭痛があってピルは避けたほうがよいと医師が判断した場合、ほかの避妊方法としてコンドームを使うほか、子宮内避妊器具(IUD)の使用も相談できます。
このように、片頭痛は激しい症状があるだけでなく、薬の使用にあたって注意するべき点もあるため、ピルの処方を相談するときはもちろん、医療機関を受診した際には片頭痛を持っていることを医師に知らせることに大切な意味があります。
参考:慢性頭痛の診療ガイドライン2013. BMJ. 2009; 339: b3914.
注:この記事は2016年3月20日に公開しましたが、2018年2月16日に編集部(大脇)が更新しました。
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※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。