2016.07.03 | ニュース

経口避妊薬は妊娠初期に飲んでしまっても大丈夫

88万出生のデータから
from BMJ (Clinical research ed.)
経口避妊薬は妊娠初期に飲んでしまっても大丈夫の写真
(C) Sven Bähren - Fotolia.com

経口避妊薬(ピル)を飲んでいても妊娠してしまうことがあります。すると妊娠初期に気付かないで経口避妊薬を飲んでしまうことになりますが、子どもに影響はないのでしょうか?データの解析から、影響は見つからなかったことが報告されました。

◆妊娠開始後の経口避妊薬に影響はある?

ここで紹介する研究は、妊娠開始後に経口避妊薬を飲むことで、子どもの主な先天異常の頻度が変わるかどうかを調べています。

研究班はデンマーク全国で生まれた子どもの統計から、母親が妊娠前後の時期に経口避妊薬を飲んでいたかを調べて解析を行いました。

経口避妊薬をやめて3か月が過ぎたあとに妊娠した場合と、最後に経口避妊薬を飲んでから3か月以内に妊娠した場合、妊娠開始後に経口避妊薬を飲んだ場合を比較しました。


◆妊娠直前も妊娠後も大丈夫

次の結果が得られました。

経口避妊薬曝露に対して、主要な先天性欠損の有病率は、妊娠前直近での使用によっても(有病率オッズ比0.98、95%信頼区間0.93-1.03)、妊娠開始後の使用によっても(0.95、0.84-1.08)参照群と比較して増加が見られなかった。

経口避妊薬を妊娠直前に飲んでいても、妊娠開始後に飲んでいても、経口避妊薬をやめて3ヶ月以上経ってからの妊娠と主な先天異常の頻度に違いがありませんでした。

 

経口避妊薬は女性が主体となって避妊できる貴重な手段です。予想外の影響が出ていないことはこのように検証が続けられ、安心して使えるようになっています。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Maternal use of oral contraceptives and risk of birth defects in Denmark: prospective, nationwide cohort study.

BMJ. 2016 Jan 6.

[PMID: 26738512]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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