労働環境を変えると座り仕事の時間が減る、立ち座り職場の有効性
うつ病と仕事中の活動量の関係について、以前に紹介しました。今回は、仕事中の活動量を向上するための方法として、立ち座りワークステーションの有効性を検証した研究を紹介します。
◆立ち座りワークステーションの有効性を検証
今回の研究では、仕事中に座って仕事をしても、立って仕事をしても良いワークステーションを作り、その中で働く人が、どの程度立って仕事をするようになるかを検証しました。
42人の参加者を、4週間ワークステーションで働く群と、同じ時間だけ通常通り働く群にランダムに分け、仕事中の座り時間や立ち時間への効果を検証しました。
◆立ち座りワークステーションで働くと座っている時間が1時間少なくなる
以下の結果が得られました。
介入群の参加者では、1日の労働日あたり73分(95%信頼区間-106から-39)、仕事中に座っている時間が客観的に減少し、1日の労働日あたり65分(95%信頼区間47から83)仕事中に立っている時間が増えた。これらの変化は、対照群に比べて
有意 であった(それぞれp=0.004、p<0.001)。
立ち座りワークステーションで働くと、1日あたり座る時間が1時間以上減るという結果でした。
座っている時間が長い仕事をしている人は、立っている時間が長い仕事をしている人よりも、うつ
執筆者
The effectiveness of sit-stand workstations for changing office workers' sitting time: results from the Stand@Work randomized controlled trial pilot.
Int J Behav Nutr Phys Act. 2014 Oct 8
[PMID: 25291960]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。