2015.11.02 | ニュース
実は座る時間が長くても死亡率には関係ない?
イギリスの研究チームが5,132人を16年間追跡調査
from International journal of epidemiology
(C) Peter Atkins - Fotolia.com
座る時間が長い人は死亡する危険性が高くなるという報告がありますが、それは本当でしょうか。今回の研究では、座る時間だけではなく、活動量も測定して、死亡率との関連性を検証しました。
◆座っている時間と死亡率との関連を活動量の影響も加味して分析
今回の研究は、イギリスで行われた研究に参加した人うち、心筋梗塞などの心血管系の病気を持っていない5,132人を対象に、平日に座っている時間(仕事、余暇、テレビ視聴など)と死亡率の関連を検証しました。
◆座っている時間が長いことは死亡率と関連しない
以下の結果が得られました。
5つの座位指標のすべてと死亡率の間には、中等度から強度の身体活動量を含む共変量で調整してもしなくても、関連性は見られなかった。
座っている時間が長いことと死亡率は関連性はなかったという結果でした。
座っている時間が長いことが問題なのではなく、活動量が低いことが問題であるということかもしれません。
執筆者
参考文献
Associations of sitting behaviours with all-cause mortality over a 16-year follow-up: the Whitehall II study.
Int J Epidemiol. 2015 Oct 9
[PMID: 26454871]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。