2015.05.14 | ニュース

変形性膝関節症に対する陸上の運動療法は長期的な効果あり

オーストラリアの研究チームが、54件の研究を調査し分析

from The Cochrane database of systematic reviews

変形性膝関節症に対する陸上の運動療法は長期的な効果ありの写真

変形性膝関節症は膝関節の軟骨がすり減ることによって慢性的な痛みを起こし、日常生活にも支障をきたしてしまう病気です。国際的なガイドラインで推奨されている治療法として、手術や薬物療法以外に、運動療法があります。オーストラリアの研究チームがこれまでの複数の研究を検証し、変形性膝関節症に対する陸上での運動療法は痛み、身体機能、QOLを改善させ、その効果が2か月から6か月にわたり持続したとまとめました。

◆5つの論文データーベースから54件の研究を調査

研究チームは5つの論文データベースから54件の研究を調査し、変形性膝関節症に対する陸上の運動療法の効果を、運動療法を行わない場合と比較したランダム化研究を集め、それらの内容を検討したうえ統合して解析しました。

治療効果として、治療直後の痛み、身体機能、QOLquality of life の略であり、生活の質と訳される。命があることだけでなく、その質や中身を重要視した言葉(生活の質)と、それらの効果が治療後に持続しているかどうかを評価しました。

 

◆陸上の運動療法は治療後2〜6か月効果が持続

調査結果は以下のとおりです。

44件(参加者3537人)の質が高い研究は、運動療法が治療直後に痛みを軽減できたことを示した(標準化平均差(SMD)-0.49、95%信頼区間(CI)-0.39から−0.59)。

44件(参加者3913人)の質が中等度の研究によると、運動療法によって治療直後、身体機能が向上していた(SMD-0.52、95%CI -0.39から-0.64)。

13件(参加者1073人)の質が高い研究によると、運動療法によってQOLは治療直後に向上していた(SMD 0.28、95% CI 0.15から0.40)。

12件の研究から、膝の痛みについては1468人の参加者、身体機能について1279人の参加者(10件の研究)に治療後2か月から6か月の期間における治療効果の持続を示すデータが得られた。

つまり、陸上の運動療法は治療直後の痛み、身体機能、QOLを改善し、その痛みと身体機能の改善効果は2か月から6か月にかけて持続したというデータが得られました。

なお、研究チームは「その持続効果の程度は治療直後は中等度、治療後2か月から6か月の期間においては低度であったが、非ステロイド副腎で作られるホルモンの1つ。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症や免疫反応を抑えることができるため、様々な病気の治療で用いられている性抗炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出る薬を使用した場合と同等だった」と述べています。

 

この研究では対象とされなかったプールでの運動など、ほかの治療法との比較や相乗効果などの研究が今後加われば、変形性膝関節症の治療にとってさらに有益な情報になるかもしれません。

整形外科の先生や理学療法体の障害に対して、動かしたり、電気や熱で刺激したりすることを通じて行う治療。理学療法士はPT(Physical Therapist)と呼ばれる士や作業療法士を始めとしたリハビリスタッフの皆さんは、今回のこの結果をどのように思われますか?

執筆者

佐々木 康治


参考文献

Exercise for osteoarthritis of the knee.

Cochrane Database Syst Rev. 2015 Jan 9

 

[PMID: 25569281]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。 [執筆者一覧]